夏の終わりの雰囲気を感じますので、ハイビスカスの花の写真を添付します。
単色ではなく、グラデーションカラーを呈しているところに惹かれます。
本日は予てより感じていたことを記します。
人間の本質に関わることですので、現実と向き合いたくない方、傷付きやすい方はこの先をお読みにならないことをお勧めします。
標題の件ですが、大人になってから幾つか趣味を持ち、その趣味を通して人との繋がりができていくにつれ、そのコミュニティでの関わり方や、一対一での対話時に思う事が有ります。
「完成度や経歴の長さの優劣を付けたがる人が多い」
率直に言ってしまえば、素人同士の場合、完成度と一番相関が有るのは自由に使える時間とお金です。
大抵の大人の趣味の場合、写真にせよ、ピアノにせよ、それは同じです。
素人の場合、余程の例外を除いては、天性のセンスではなく、時間とお金で99%完成度が決まります。
私の経験では、自由に使える時間とお金が不足している人ほど、優劣に拘る傾向が有ります。
「不足」とは、客観的評価基準ではなく、自分自身の満足度に因るものです。
簡単な例を挙げると、趣味にかける時間が週1回60分で満足だと感じる人が、週2回60分取り組むことができる場合、時間に関しては満足していると言えます。
しかし、週3回60分時間をかけなければ満足だと感じられない人が、週2回60分しか時間を割けない場合、時間が不足していると云う事になります。
また、ここで指す「優劣」とは、コンクールなど、専門家から下される評価に於ける優劣ではなく、自分の中の妙な拘りによって下される判断に由来する優劣です。
簡単に言ってしまえば、自分の価値観以外は全て認めない、もしくは、自分の置かれた環境よりも恵まれていると本人が思い込んでいる相手のことを貶める行為です。
「金持ち喧嘩せず」と言われていますが、「『自由に使える』時間とお金に満足している人ほど喧嘩せず」だと私はいつも思います。
「仕事(もしくは子育て)で凄く忙しい中~」
「自分の時間が取れないので苦労していますが~」
「○○(趣味)貧乏ですが~」
このようなプロフィール記載の方は、どの分野の趣味であれ、関わると高確率でトラブルを起こします。
以前、私は或る趣味のサークルの幹事を務めていたのですが、トラブルメーカーとなるのは最初の自己紹介でこれらの文言が出てきた方ばかりです。
自分に不足していると感じている項目を、ハングリー精神として昇華できれば良いのですが、準備する時間が取れない場合、解決する術が有りません。
「(自分の思い通りになる)時間がない」「(自分の費やしたいだけの)お金がない」、実際どうあれ、このようなことを他言する時点で精神的な余裕がないのです。
趣味とは、義務ではなく、しなくても済む、自由意思で取り組むものです。
大人になって自由意思で取り組んでいることについて、頼まれてもいないのに他人同士を審査するかのように比較したり、「自分は時間がないというハンデを背負っているので~」などと、人間平等に24時間与えられているはずなのに物理的に矛盾する発言を繰り返す人物は認識に問題が有ると思います。
自分の選んだ生活様式の中、自由意思で取り組む趣味に費やす時間を捻出すること、これができない人物がコミュニティの中に1人でもいると、そのコミュニティは崩壊します。
忙しい仕事も、忙しい子育ても、忙しい結婚生活も、全て自分が選んだもののはずで、私がそれらに不満を抱いている人物と関わりたくないと感じているのはこのためです。
人間の欲望は尽きませんが、「時間がないというハンデ」を背負っている代わりに、他のかけがえのないものを得ているという感謝の気持ちを持てない人と関わると、自分も精神的に打撃を受けると思います。
そもそも、自由意思で生きられる日本に産まれて日本語を話せてネット環境が整っている中、自分で自分の時間を浪費する原因を作っている人は自己管理ができないと見做されても仕方ありません。
「目標に向かって邁進している」と表現すると聞こえは良いかもしれませんが、現実的には、際限ない欲望と現実の生活との乖離を受け容れられずに他人に当たり散らす人が少なくありません。
私自身、常に自己管理に関しては心がけていきたいです。
【本日のピアノの練習について】
・ツェルニー30番練習曲集 12番(同音連打)、15番(アルペジオ)、18番、30番
・ベートーヴェン エリーゼのために
・バッハ インベンション第1番
・バッハ インベンション第2番
・バッハ インベンション第13番
・バッハ インベンション第9番
・バッハ インベンション第7番 (暗譜済)
・バッハ インベンション第8番 (暗譜済)
・バッハ シンフォニア第11番
・ショパン プレリュードOp.28 No.15(雨だれ)
・ショパン ノクターン第20番(遺作)(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.10-12(革命)(暗譜済)
・ショパン バラード第1番(一部のみ)
・バッハ 平均律 第1巻 第6番(ニ短調)(プレリュード部分のみ)
・その他(スケール、アルペジオ、その他)
最近、ハノンの代わりにツェルニー30番練習曲集とバッハのインベンションやスケールを利用しています。
ツェルニー30番練習曲集は、ツェルニー指定速度で通せるようになりました。
バッハ平均律に関しては、プレリュード部分をハノンの如く音を出すだけであればすぐにできてしまいますが、J.S.バッハの音楽にするのが難しいのだと痛感しています。
◆ショパン バラード第1番 右手アルペジオ部分について
上記添付画像の赤枠や水色枠で囲んだ部分についてですが、アルペジオの連続と、単旋律の全てメロディーの速いパッセージを同じような感覚で捉えて弾いている問題点について、先日のレッスン時、突然、
「ベートーヴェンの月光の最初の部分はどう弾いているのか」
と云う話を先生から振られ、暗譜してあるので
最初の14小節(最初から上記添付画像の赤枠で囲んだ部分まで)だけ弾いてみたのですが、アルペジオ部分はアルペジオに聴こえるとのことで、譜読みの段階の捉え方でその後に相当な影響を及ぼすのではないかと考えるようになりました。
今考えてみれば、私がベートーヴェンの月光を以前練習していたことを何故先生がご存知なのか不思議に思いますが、有名な楽曲だから例に挙げられたのかもしれません。
このようなことは、時間さえかければほとんどの人が克服できると思うので、生きている間に克服しようと思います。