本日から再び薔薇の花の写真を掲載していきます。
イタリアで作出されたクリストファー・コロンボです。
自然光の恵みをふんだんに受け、美しく咲く姿を収めました。
イタリアと言えば、オペラの本場です。
オペラと声楽は似て非なるものですが、「声に出して歌う」と云う共通点が有ります。
私の周りに、声楽を趣味として習っている人が多く、声楽に明るくない私も僅かながら楽曲の名前を覚えました。
どういうわけか、大人になってクラシックバレエを趣味として続けている人達の中で、バレエの他の趣味として挙げられる最多なものが声楽なのです。
私自身、バレエを習う事が無ければこの実態に気付かないままであったと思います。
バレエを習い始める前は、他のダンスやヨガなどの室内で身体を動かす事が好きな人が多い印象を抱いていました。
実際に、社交ダンスと並行してバレエを習っている人にも出逢いました。
それでは、何故声楽とクラシックバレエが一人の人の趣味として共存する傾向にあるのか。
私の経験上、舞台芸術全般が好きな人が、大人になってバレエを始めた場合や再開した場合、声楽も並行して習う傾向にあると思います。
宝塚歌劇が好きな方々も非常に多いです。
宝塚音楽学校の入学試験ではバレエと声楽が課される為、過去に受験対策指導を行った先生経由で大人の趣味としてもバレエの先生から声楽の先生を紹介して頂ける場合も有ります。
上述の環境及び趣味嗜好により、バレエと声楽とが一つのセットとなり、趣味として取り組んでいる方が非常に多いです。
そのような環境で過ごしてきたにもかかわらず、私は声楽を始めるには至らず、幼少期に習っていたピアノを再開して趣味としています。
そこで、学生時代にも感じていた事なのですが、ピアノを趣味とすると云う事は、生活スタイルにも大きく関わってくるため、性格に或る傾向が見られるのではないかと思います。
独学にせよ、先生について習うにせよ、ピアノを趣味とする場合、ほぼ毎日ピアノの練習をしているのが実態です。
ピアノの練習とは、一人で行い、練習中に他人と直接会話する事や携帯電話を操作する事はまず有りません。
自宅にせよ、スタジオや練習室を貸し切るにせよ、ピアノを趣味とする以上、ほぼ毎日一定の練習時間を確保できる環境を整えることが必須となります。
それ故、生活環境の中に、空き時間に干渉する人物が一人でも存在すると、趣味としてのピアノはほぼ成立しないのです。
簡単に言ってしまえば、5~10分おきにLINEで連絡を取らなければ激怒する恋人や、時間を拘束する知人と繋がっている場合、ピアノを趣味とする事は難しくなります。
web上に、「ピアノを弾ける人はモテる」などと記載されているのを見かけますが、私は大学時代から全く別の見解を持っています。
一般論として、人付き合いを目的とした出逢いの場に於いては、ピアノを趣味だと公言するのは控えた方が賢明です。
「ピアノが弾ける」とはどのような事なのか考えたらすぐに解ると思いますが、その場ですぐに数曲弾ける人が普段どのような生活を送っているのか想像するだけで、他人の為に時間を費やす事を厭うであろう事が容易に推測されます。
大学生以上の年齢で、趣味としてピアノを挙げた相手と仲良くなる時、まず自分に対して献身的な態度で接して貰える事を諦めなければなりません。
これは、どの楽器にも同様の事が言えると思います。
趣味に於いては、技巧的な曲の完成度が高ければ高い人ほど、意志が強く、簡単には他人の言いなりにはなりません。
クラシック曲のみを練習している人にこの傾向は顕著に見られます。
言い換えれば、趣味はピアノだと公言する事により、「自分の自由時間を確保する事を許容する相手としかプライベートでは関わる気が無い」と公言しているも同義なのではないかとすら思います。
その「自由時間」についてですが、ピアノを含めた楽器の場合、毎日2時間程度、休日は4~5時間に及ぶ事もある為、フルタイムで仕事をしながらピアノを趣味としている場合、交友範囲も他者の時間の使い方に干渉しない人ばかりである事は必至です。
周りを見ても、バレエにせよピアノにせよ、定期的な鍛錬が必要な事柄を趣味として何年も取り組んでいる人は、自分の生き方の指針を早期から確立している傾向があり、良くも悪くも他人に流されない性格であると言えると思います。
私自身、自分で決めた人生の指針を阻害する人物と遭遇した場合、必要外の接触を控えるよう努めています。
【本日のピアノの練習について】
・ハノン 1~20番の中から5曲
・バッハ インベンション第1番
・バッハ インベンション第2番
・バッハ インベンション第14番
・バッハ インベンション第9番
・バッハ インベンション第13番
・バッハ インベンション第15番
・バッハ インベンション第7番 (暗譜済)
・バッハ インベンション第4番 (暗譜済)
・バッハ インベンション第8番 (暗譜済)
・バッハ シンフォニア第11番
・ショパン ワルツOp.64-2(嬰ハ短調)
・ショパン 幻想即興曲(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.10-12(革命)(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.10-4(暗譜済)
・ショパン エチュードOp.10-3(別れの曲)
・その他(スケール、アルペジオ、その他)
バッハのシンフォニア第11番に取り組み始め、そろそろショパン エチュードOp.10-3(別れの曲)が以前よりも綺麗に弾けるようになるのではないかと思い、美しい旋律の部分の指使いを再考しています。中間部も以前の指使いから再考の余地が有り、運指を考える事が楽しく思えてきました。
ショパン ワルツOp.64-2(嬰ハ短調)を1曲通して弾いてみて発覚したのですが、右手でとるべき箇所を左手でとっている事が多く、逆も然りです。
オーバーラッピングやアンダーラッピングも無意識のうちに使っているのです。
バッハのシンフォニアに関して言えば、ショパンの幻想即興曲よりも難しい気がします。
現在取り組んでいる第11番だけでも、アルトのパートが無意識のうちに保持できておらず、途中で音が消えてしまっている事がしばしば有ります。
シンフォニアを課題として出されていたのは中学時代だった記憶が有るのですが、シンフォニアは自分の手が成長を遂げてから着手すると自分の手に合った指使いを導き出す本質を養う事に寄与すると思うので、丁度良い時期に取り組んでいたのではないかと思います。
バッハのインベンション第13番については、メトロノーム 八分音符=152 もしくは160で確実性を高める練習をしています。
第13番には装飾音が全く無い為、細かい動きは無いのですが、タイを意識しながらテーマを見失わずに、更に手を広げるアルペジオが多用されているので、インベンション15曲の中で私が一番苦手としている曲です。
本日は苦手箇所を洗い出したので、明日からは部分的に数曲集中して取り組んでいく予定です。