精悍な印象を受ける薔薇の花です。
1970年にドイツを作出国とするランドラです。
澄み切った青空の中、美しく花を咲かせる姿がどこかしら凛々しくも感じられます。
ドイツと言えば、クラシック音楽の作曲家J.S.バッハの生まれ故郷です。
そのJ.S.バッハの作品を教本として世界中のピアノ学習者たちが学んでいたと思うのですが、初期段階で練習に取り組む「2声のインベンション」の前に取り組む事が多いとされる、「バッハ ピアノ小品集」と名付けられた全音楽譜出版社が発刊した教本が有ります。
その「バッハ ピアノ小品集」の私の小学生時代に使っていた教本が、昨夜見付かったのです。
先週、母にバッハの教本がどこかに有る筈だと話をしていたのですが、やはり見付からないままだったと告げられ、再開後に自分で新たに購入した楽譜を使うしか無いと悟っていたのですが、封筒に入れられて私のもとにわたってきました。
中身を確認すると、当時の先生の書き込みが溢れており、感慨深いです。
メヌエットやガボットなど、様々な小品が収載されており、懐かしくなって先程数曲弾いてみました。
J.S.バッハの作品について少し母に尋ねてみると、私の母も子ども時代ピアノを習っており、小品集に収載されているメヌエットや、2声のインベンションを練習していたとの事です。
バイエルも練習していたらしく、団塊世代の少し後に産まれた母の時代と1980年代生まれの私の時代とで、ピアノの教本はあまり変わっていないのではないか、本質は変わらないのではないか、と思いました。
母は「ツェルニーはやった事が無い」と言っていましたが…。
団塊世代の親戚もやはりバイエルは使用したらしく、子ども時代一旦趣味(もしくは教養)として習って、30代になって再開した話を聴いて、私の家系は30代になるとピアノを再開するプログラムが遺伝子レベルで組み込まれているのかと思ってしまった程です。
ちなみに、或る年の発表会のプログラムを確認すると、無邪気だった子ども時代の私の先生は、講師演奏でバッハの平均律に収載されている曲のうち1曲を演奏なさったらしいです。
そして…毎年ショパン エチュードOp.10-12(革命)を門下生(「生徒」ではなく「門下生」との記載。私が中学時代に教わっていた先生も「門下生」と記載しています)の誰かしらが演奏する風習が有ったようです。
【本日のピアノの練習について】
・ハノン 1~20番の中から10曲
・バッハ インベンション第9番
・バッハ インベンション第13番
・バッハ インベンション第14番
・バッハ インベンション第7番 (暗譜済)
・バッハ インベンション第4番 (暗譜済)
・バッハ インベンション第8番 (暗譜済)
・ショパン ノクターン第20番(遺作)
・ショパン エチュードOp.10-12(革命)(暗譜済)
・その他(スケール、アルペジオ、その他)
インベンションは第7番が未だに綺麗に弾けません。
原因として、モルデントの入れ方に未だに戸惑いが有る事。
一番弾き易いのが第9番と云う時点で何か問題が有る気がしてなりません。
第13番をメトロノーム 八分音符=132で確実に弾けるよう練習しているのですが、どこかしら左手のミスタッチを起こすので、もう一度左手だけ練習しています。
バッハのインベンションは侮れない教材である上、時代を超えて脈々と継承されてきた教材なのではないかと思います。
今や絶滅危惧種と化しているようですが、日本でも少なくとも昭和30年代から重要視されていた教材である事は間違いありません。
インベンションの練習に没頭していると、あまり手を広げる機会が無いので、アルペジオやオクターブの強化について思案中です。
無邪気だった私がまだ通貨としてユーロが存在せず、ドイツマルクが流通していた時代使っていたツェルニー100番練習曲を見てみると、きちんと曲の途中の転調の件など記されており、習うべきことは習っていたようです。
無邪気だったので理解していなかったのかもしれませんが、幼少期学んだ内容は濃いものだったのだと今更ながらに実感しています。
20年後、30年後に良かったと思える教え方をしてくださった当時の先生には深く感謝いたします。