強い陽射しの中のゆり園を訪れた時の百合の花です。
威勢のよさそうなヤマユリです。
花粉をふんだんに蓄えており、近付くと芳香を感じました。
他の品種に混じって咲く姿は豪勢です。
ヤマユリは百合の王様とも言われているそうです。
【本日のピアノの練習について】
・ハノン 1~20番の中から全曲
・ハノン 21~30番の中から5曲
・バッハ インベンション第9番
・バッハ インベンション第7番 (トリル思案中)
・バッハ インベンション第4番 (暗譜済)
・バッハ インベンション第8番 (暗譜済)
・ショパン ノクターン第20番(遺作)
・ショパン エチュードOp.10-5(黒鍵)(後半怪しげ)
・その他(スケール、アルペジオ、その他)
バッハのインベンション第7番で苦戦中です。
私の理想が高過ぎるのか、私の基礎力があまりに不足し過ぎているのか、バッハの二声のインベンション1曲の中で粗が目立つのは致命的なものを抱えているのではないかと最近思うようになりました。
第8番のテンポが安定しない問題に関しては、ハノン24番をメトロノーム 八分音符=160 もしくは174で5~10回繰り返す練習に毎日取り組む事でだいぶ改善されました。
今月はほぼ毎日基礎練習の内容を大幅に見直し、スケールを片手ずつ練習したり、ハノン21~30番を片手ずつ練習したり、基礎力の強化を図ったのですが、ニ短調とニ長調のスケールの下行の左手が未だに不安定で、その件から何らかの基礎力が致命的に不足している事までは把握出来ました。
ただ、基礎力の不足を把握する事とその不足分を解決する事とは全くの別次元であり、後者の解決策を現在模索中です。
インベンション第7番については、自己解決出来なかった為、今朝遂にYouTubeの解説サイトを視聴するに至りました。
ショパンエチュード練習中の昨年、具体的な曲の練習方法について言及されている動画は視ない主義を貫いていた私ですが、バッハについての知識がほぼ残っていないが故、何かに頼らなければ練習もままなりません。
「【全国1位が教える】バッハ:インヴェンション 第7番 ホ短調 J.S.Bach: Invention No.7 e moll BWV 778」
このタイトルで投稿されている方の動画から少しコツを盗んで身に付けようと思った私ですが、動画作成者のP子さんの演奏よりも私の方がトリルを入れすぎているのか、細部の音が異なる事と、左手の指使いが全く異なる箇所が複数存在する事など、視れば視るほど疑問が湧いてきました。
私はモルデントや二重カダンスの読み方からして間違っているのではないか。
それ以前に、動画として編集されている楽譜に振られている指番号が私の使っている楽譜のそれと全く異なる事に最初の視聴段階で気付きました。
そこで辿り着いた結論「使用している楽譜そのものが異なる」、この「前提が異なる」件です。
3版確認した私は一体何を読んでいたのか…。
次に、他のYouTuberの方の動画を視聴する事にしました。
「[バッハの魅力]インヴェンション7番-実演と解説」 投稿者:おんがくだいすきクラブさん
この投稿者のピアニストの方と同じぐらい私もトリルを入れているのですが、全体的に音の質が全く違うので、少し肖りたいです。
この投稿者の方の解説は解りやすいので、もっと早い段階から視ておけば良かったと思う反面、初期段階で視ていたら独力で考える事や感じる事が無かったのではないかとも思うので、二声のインベンションの場合、最低2週間は独力で考え、行き詰まったらYouTuberの方々の解説を参考にしようと思います。
今回のYouTube視聴ならびにインベンション第7番の2週間独学練習で得た教訓は、
1.練習曲であっても、トリルの入れ方が人によって異なる
2.全体的に私はトリルが金属的で柔らかさに欠ける
3.バッハの曲の打鍵の基礎が出来ていない
以上3点に集約されるのですが、3.は直ぐに改善する事は難しいとしても、2.に関しては「ショパンではないのだから、バッハなのだから」と云う意識が働いて金属的なトリルになりがちです。
この「バッハなのだから」と云う意識が、3.と関連して曲全体が生硬な音の集合体になってしまっている気がしてなりません。
ショパンのノクターンを弾く時と同じような感覚でトリルを入れれば少し解決するのかもしれません。
私のバッハのインベンション第7番のトリルにはヤマユリの花びらのような刺々しさが感じられる事も判りました。
トリルは鋭く弾けば良いという訳では無い、この件を痛感します。
解説動画を配信してくださった方々、ありがとうございます。
「どのように参考にするか」が重要なので、この知的財産を無駄にしないよう活用していきたいです。
情報を生かすも情報に翻弄されるも自分次第だと思います。