日曜日の昼下がり、ルピシアのマロングラッセの紅茶をいただきました。
グラン・マルシェのフェスティバル開催中のみ販売されていた期間限定の紅茶です。
昨年は新型コロナウィルスの影響でフィスティバル自体は中止となりましたが、各店舗やオンラインでの販売は行っていたため、店頭購入したお気に入りの紅茶です。
「洋酒の効いた砂糖漬けのマロン銘菓をイメージした紅茶。奥行きのある香ばしく甘い香りが印象的です。」
と添えられた文章通り、マロングラッセの甘い香りが感じられます。
リーフティーのみの販売で、リーフには直径5㎜程のドライマロンがふんだんに含まれております。
茶葉自体はダージリンの他に緑茶も含まれているようで、茶葉の原産はインドとの旨、裏面に記載が見受けられます。
私は、ルピシアのフレーバード紅茶全般を熱湯で抽出し、ホットのストレートでいただくのですが、マロングラッセの場合はミルクを加えても美味しくいただけるそうです。
冷めてくると少々渋味を感じるので、温かいうちに飲み切るようにします。
ロマンチックなお紅茶に出逢えて幸運です。
ピアノについてですが、ショパンの曲のみを練習するはずが、先月から高頻度でベートーヴェンの悲愴 第3楽章をやり直している事のきっかけについて少し記したいと思います。
ベートーヴェンのピアノソナタ第8番である「悲愴」については、幼少期に全楽章CDで聴いた事は有りました。
当時は積極的に聴こうとしていたのではなく、親がCDを流していたから聴かざるを得なかった、このような状況でした。
同時期、ショパンのエチュードやバラード、ポロネーズなどについても同様でしたが、私はショパンの曲に対しては自分でCDをセットして聴こうとしていたので、好みとしてショパンに傾いていたのは明白でした。
思春期から20代にかけて、自らショパンの曲を聴く事はしばしば有りましたが、ベートーヴェンの「悲愴」を聴く事は無かったように思います。
30代になり、ピアノを再開する半年ほど前、NHKのクラシック音楽番組「ららら クラシック」にて、ピアニストの仲道郁代さんが出演され、ベートーヴェンの音楽は哲学だと云う趣旨のもと演奏されていたのが「悲愴 第3楽章」でした。
その時の演奏に心惹かれるものが有った、このような背景もありますが、何よりも、解説が解りやすく、哲学として成立する理由として理解しやすい番組構成であった事、そして、私自身に、それを視聴して素人ながらに理解出来る素地が育っていた事、このような要素が強いのではないかと思います。
昨年秋、バッハのインベンション第1番についても「ららら クラシック」にて演奏だけでなく解説も含め取り上げられており、それから私自身もバッハのインベンションを意識するようになった事から、非言語で表されているものについての解説を先に聴いていた方が取り掛かりやすい分野も有る為、解説の重要性について強く認識しています。
上手な方々の演奏が「インスピレーション」「第一印象」であるならば、図や音声を用いた解説は「中身」であり、大人になってからは「中身」に惹かれて興味を持つ場合も有るのかもしれないと思い始めています。