八重桜が美しく咲き誇っております。
昨日の様子ですが、清々しい青空の中、堂々と咲き誇るお花を目にすると、非常に気分が良いです。
この重なり合った花弁がチュールスカートのような繊細さを連想させ、惹かれてしまいます。
舞い踊りそうな美しさが妖精のよう。
昨年12月頃から、公道にて自動車教習所の教習車をよく見かけるようになりました。
仮免取得後は路上教習が行われる為、運転免許取得に向けて頑張っている方々が乗車していると思うとあたたかく応援したい気分になります。
私自身は、以前合宿免許の制度を利用し、普通自動車第一種運転免許を取得しました。
合宿先の宿泊所が温泉旅館と提携していた為、毎晩温泉で寛いでいたのが良い思い出です。
露天風呂付で、宿泊環境については非常に恵まれた教習所でした。
自動車教習所の教官とトラブルになったケースをよく耳にしますが、私自身は恙無く卒業でき、運が良かったのか疑問に思う事が多いです。
私が自動車教習所に入校した2000年代、既に少子化により18歳人口が減少しかかっており、各合宿施設が、自動車教習だけでなく、ダイビング等のマリンスポーツの資格が取得出来るシステムを導入したり(主に沖縄県や九州南部の離島の教習所にて導入されておりました)、ボーリング場と提携して遊興施設を兼ねていたり、自動車教習所のあり方が大きく変化しつつありました。
特定の教官を拒否指名する制度が全国に普及し始めたのもこの頃からではないかと思います。
私がお世話になった教習所には拒否指名制度が導入されておりませんでしたが、「意見箱」と銘打った苦情投書箱が設置されており、学生側が自分に都合の悪い対応をされた教官のある事ない事を記載して自分に都合の良い環境を創り上げると云った、施設利用者側が制度を悪用する事も散見され、学生側と教官側、教習所運営者との関係に歪みが見られる事も有りました。
技能の講習は個別であった為、他人の実態を知らず、何とも言えない部分が多いのですが、集団で受講する学科については、倫理観を著しく欠いた学生が講義中漫画を持ち込んでずっと読んでいたり携帯電話に没頭している状態であっても、担当教官が少しでも咎めると、倫理観を著しく欠いた学生により「意見箱」に該当教官に対する苦情が投書されてしまう為、教官側も見逃して教習原簿に判子を押さざるを得ない状況が続いておりました。
教本や筆記用具を持参せず受講する学生が後を絶たなかった為、教室の入口に貸出用の予備の教本が用意されていた程です。
宿泊施設の門限を守らず、深夜まで遊んで朝方帰ってきた挙句、朝方から睡眠を取り始め、1限出席の為の教習所専属送迎バスの乗車時刻に間に合わない学生が多く、送迎バスの男性の運転手から、「同室の寝ている女子学生達を起こして連れてきてほしい」とほぼ毎日私が頼まれていました。
合宿免許の場合、毎日朝から夕方、場合によっては夜まで何らかの教習が行われる為、1限に出席しない状態が一度でも生じると、振替が困難で、教習がカリキュラム通りに進まず、高い確率で延泊が確定します。
故に、教習所側も学生が遅刻しないよう、配慮と云うより寧ろ救い出すが如く何とかして学生たちを出席させようと苦心していました。
私が朝から寝ている同室の方々に声をかけても、「今日は眠いから休む」としか返答が得られず、その内容をそのまま送迎バスの男性の運転手に告げると、「予約した人全員乗せて行かないと後で『送迎バスが意地悪をして乗せなかった』ってクレームが来るんだよな…」とぼやいている事が多く、気まずい雰囲気になる事も有りました。
延泊が確定すると、場合によっては追加料金が発生し、最悪の場合いつまで経っても卒業検定に合格出来ず地元に帰される等、学生側にとってもリスクが大きいのですが、実態は上述の通りでした。
教育とビジネスと個々の倫理観とが不健全に絡み合った状況を垣間見た気がします。
もはや責任の所在が解りませんが、入校したからには最短で卒業して免許取得して早くこの環境から抜け出そうと毎日心に誓っていたのを覚えています。
私自身、厄介な事には関わらず見て見ぬ振りをした方が無難だと判断し、規定日数で卒業して帰ってきましたが、私がどこかで気を利かせて何かすべきだったのか、あの経験は社会勉強だと割り切って自分のすべき事に専念して正解だったのか、今でも疑問に思う事が多いです。
この合宿に参加して、運転免許を取得した事よりも、「世間」を知った事の方が私にとっては大きな「利益」だったのかもしれません。
「普通」の倫理観とは何なのか、今改めて考える事が多くなりました。
「親が免許を取りに行けと言ったから仕方なく参加した」などの理由で、親が追加料金を支払う事を躊躇せず、結果として仮免すら取れずに実家に帰されるケースを見てきただけに、突き詰めると親子関係が上手くいっていないが故、何らかのビジネスが成立している事象が散見されます。
これが自動車教習所だけで済まず、専門学校や定員割れした大学に子どもの意思を無視して入学させ、結果的に学費だけ支払ってほぼ何も得ずに中退に至ったケースも実際に知っています。
家族間で完結するだけなら構わないのかもしれませんが、それにより、「指導者が生徒を疑う」風潮が生まれる一因ともなると思います。
本日のピアノの練習について。
・ハノン 1~20番全曲
・ショパン ノクターン第20番(遺作)
・ショパン 幻想即興曲
・ショパン エチュードOp.10-12(革命)
・ショパン エチュードOp.10-4
・その他(ハノン スケール、31~38番、同音連打、etc.)
スケールのカデンツを最初に弾いて、上行→下行→(4オクターブを2往復)→カデンツ(即ち「通常のスケール」)を練習すると、カデンツの感覚が掴みやすくなった気がします。
ショパンのノクターンや幻想即興曲の中間部などに言える事ですが、トリルの入れ方とペダルの踏み方でかなり雰囲気が変わってくるので、まずは2-3と3-4のトリルを強化すべく、ハノン2番、3番をリズム変奏しながら丁寧にやり直す事にします。
世の中に好きなクラシック曲が膨大に存在するので、外出自粛の生活が今後ずっと続いたとしても全てに手を付ける事は不可能だと思います。
ドビュッシーの「アラベスク 第1番」も好きなのですが、ショパンの好きな曲が多過ぎて未だに着手出来ない状況です。
自分の全ての要望を叶える事はまず不可能ですから、自分の出来ていない点については現実から目を逸らす事なく認識し、健全な方法で練習を続けていきたいです。
選曲についても、「誰かに勧められて嫌々」ではなく、自分の意思で決める事、これが肝要点だと思います。
それにしても、理不尽な投書をされた教習所の教官を不憫に思いますし、自分の我儘を通すべく「虚偽申告」をする行為を慎んで頂きたいです。