今年は、少なくとも3月いっぱいの間、麗しい桜を拝めそうです。
先日、現在70代でピアノを趣味として毎日練習している方に出逢い、50代から始められたとの事で、趣味の場合は始めるのが遅すぎると云う事情はあまりないのではないかと思い始めました。
近隣にお住いの方で、顔見知りだったので意外でした。
考えてみたら、今の70代の方々が50代の頃は大雑把に捉えて2000年代、30代の頃は1980年代で、1980年代から「大人の習い事」としてのピアノは文化として根付いていたと思います。
私の身近な70代の方々が、1970~1980年代の20代後半~30代の頃、趣味でピアノを習っていたという話をよく耳にします。
大人になって初めて見た楽譜の曲を暗譜する事は非常に困難ですが、不可能ではない事を実証した身としては、最終的に物を言うのは情熱と根気なのではないかと思い始めています。
勿論、時間と健康状態が最低限有る事が前提です。
いつまでこの環境を維持出来るか未知数ですので、一日一日を大切に過ごしたいと思います。
ピアノを再開した昨年1月以降、自宅では携帯電話をほとんど見なくなりました。
このブログはPCから投稿しております。
電話の着信は音が鳴るよう設定しているので、急用が有れば出ますが、能動的に娯楽の要素の有るサイトを閲覧する事が全く無くなりました。
この1年間、プライベートな時間の過ごし方として、心の底から望んでいたのは、各種サイトの閲覧では無く、ピアノの練習だったと云う事に漸く気付きました。
本日のピアノの練習について。
・ハノン 減7の和音のアルペジオ、属7の和音のアルペジオ
・ショパン ノクターン第20番(遺作)
・ベートーヴェン 悲愴 第3楽章
・ショパン エチュードOp.10-12(革命)
・ショパン エチュードOp.10-4
・ショパン エチュードOp.10-8
・その他(ハノン スケール、34番、36番、同音連打、etc.)
書き出してみて思ったのですが、私が「上手く弾けるようになりたい曲」で、且つ「毎日弾きたい曲」は、ショパンエチュードOp.10-4と革命の2曲のみだったのではないか、と。
ただ、2日前からベートーヴェンの「悲愴 第2楽章」を再開し、あの穏やかな曲調も心地良く、美しく奏でる事が出来るようになりたいと思ったのも事実です。
実態としては、本日は第2楽章には触れず、第3楽章のみ触れる事となった事から、第2楽章については、その日の気分で好みが変わりやすいが故、「好きだけど、今の私の気分には合わない曲」なのかもしれません。
上述の70代の方が、「同じ曲でもその時の気分によって全然弾き方が違う」と仰っていたので、選曲についても気候やその日の出来事から影響を受けるのかもしれません。
大なり小なりタイミングと云う要素は見逃せないと私は考えます。
音楽にも人間にも該当する事ですが、初対面の頃あまり良い印象を抱いていなかった場合でも、自分の認識が変わった事により、良さを実感する事がしばしば有ります。
これは映画や舞台作品に於いても同様です。
個人規模ではなく、社会規模に於いても、世間の「人気」「流行」について、リリース後数年間経って人気が出る場合も多々見受けられます。
故に、私もいつどの曲に惹かれても速やかに譜読みを始められるよう、基礎練習のハノンを怠らないようにしたいと思います。
エチュードOp.10-4を通してインテンポで勢いよく弾くと爽快ですが、もう少し穏やかな曲調の曲にも取り組みたいと思い始めています。
ショパンのノクターン全般に於ける繊細な音色を出せる日は、基礎的なテクニック抜きにはやってこないでしょうし、そもそも「何もせずにただ生活しているだけ」で「いつか美しく奏でられる日が突然やってくる」ファンタジーのような事は無いと思われますので、毎日の積み重ねが重要だと思います。