本日は春分の日で、昼と夜との長さがほぼ等しくなる日です。
地球は、自転軸を約23.4°傾けたまま公転していますが、春分の日と秋分の日は、地球の公転の関係上、自転軸が太陽に垂直ですので、緯度とは無関係に昼と夜の長さはほぼ等しくなります。
しかし、実際は厳密に測定すると昼の方が長いのです。
これは日の出と日の入りの定義、昼と夜との定義に起因します。
いずれにせよ、「これから1日のうち明るい時間が長くなる」事には変わりありませんが…。
昨日撮影した春を感じさせる写真を掲載いたします。
赤いチューリップが開花しております。
私は昔からチューリップの花のフォルムが描く曲線に惹かれ、桜ほど麗しさや儚さは持ち合わせていないものの、一輪だけで咲く姿に魅力を感じてきました。
どこか憎めないいたずらっ子のような、スーパーマリオの世界のヨッシーのような雰囲気を感じます。
チューリップはユリ科の植物で、ユリ科の植物にはアスパラガスやタマネギ(※現在のAPG分類では異なる説有)も以前は挙げられました。今はツルボラン科に分類されているアロエも、以前はユリ科に分類されていました。
私のHNを"Lily"と名付けた一つの理由に、ユリ科の植物に愛着が有る事が挙げられます。
春は桃や桜などのバラ科の植物が主に脚光を浴びる傾向がありますが、ユリ科のチューリップにも注目したいところです。
本日のピアノの練習について。
・ハノン 減7の和音のアルペジオ、属7の和音のアルペジオ
・ショパン ノクターン第20番(遺作)
・ショパン エチュードOp.10-12(革命)
・ショパン エチュードOp.10-4
・ショパン エチュードOp.10-5(黒鍵)
・ショパン エチュードOp.10-8
・その他(ハノン スケールや38番をト長調へ移調、36番を原曲のまま、など)
「革命のエチュード強化月間」と銘打った割には、本日はハノン43番の属7の和音のアルペジオと38番、ショパンエチュードOp.10-4ならびにOp.10-8に重点を置いて取り組みました。
暖かくなり、春めいてくるとOp.10-8のような曲調に自然と惹かれ、練習したくなります。
季節と好む曲調とには何らかの相関が有る気がしてなりません。
そこで、Op.10-8について、上手な方々が演奏すると流れるように美しい楽曲と成るのですが、私が通して弾いてみると小麦粉がダマになった料理のようで、上手な方々の演奏は、同じ料理でも目の細かいふるいにかけた小麦粉が使われているように思えてなりません。
工程として、小麦粉のふるい方に問題が有ると云う事は、ピアノに於いては指の独立が不完全である事に起因すると思われます。
まず、第35小節までの右手を滑らかに美しく弾けるように右1,4の指くぐりの強化に取り組みました。
そして、ハノン38番について。
原曲のハ長調だけでなく、ト長調へ移調して練習してみたのですが、紙に書き出したのではなく、頭の中で移調しているので運指を考えるのが非常に難しいのです。
3月は移調をテーマに、ツェルニー30番練習曲の楽譜を見ながら素早く頭の中で移調する事に取り組むと2月に記しましたが、敢えてハノンにしております。
理由は、
・ツェルニーはあの指使いの指定があるからこそ練習の意味が有るのではないかと考えている
・指使いと移調とを同時に考えていると何度も途中で止まるので、もう少し簡単な教材の移調から始めるべきだと悟った
上記2点です。
そこで、本日38番にシャープを1つ付けた率直な感想ですが、まずは1~20番を嬰ハ長調に移調して練習するのが先。
38番を移調すると、どこで指くぐりするのが正解なのか曖昧なままで、練習の意味が無いのではないかと思い始めました。
このように試行錯誤しながら練習してみるのも楽しみの一つです。
最近では、スケールこそ如実に実力が表れる気がしてきました。
ショパンのノクターン第20番(cis-moll)ですが、練習するとしても1回通すだけで終わらせております。
弾いている途中、ネガティブ思考に陥ると云うか、嫌な事ばかり思い出したり、無用な心配をしたり、ショパンの短調のゆったりとしたノクターンやプレリュード、ワルツは、弾いている途中に不快感を抱く事が多く、「今はピアノどころではない」と思い始めるきっかけとなる事が多いのです。聴いているだけならば安全なのですが…。
今年に入って練習曲の中から雨だれを外したのも同様の理由です。
本格的な春が到来したので、Op.10-8に関しても美しく弾けるよう鍛錬していきたいです。