2月半ばとは信じ難い春めいた陽気に恵まれた一日でした。
1月下旬は謙虚な様子で寒気と対峙するかのように三分咲きだった梅の花も今では美しく咲き誇り、見頃となりました。
この様子では桃の花が開花しても何ら驚きは有りません。
最近のピアノの練習の進捗ですが、何か新曲に取り組む云々より、朝からハノンを約30分間かけてリズム変奏等を上手く取り入れながら手掛け、指の強化に励んだ後でショパンエチュードの練習に入る事が多いです。
ハノンに約30分間も費やすのは昨年12月頃の練習法と似ておりますが、結局行き着く処は指練習を充分自分の納得行くまで行ってからでなければ肉体的にも精神的にもショパンエチュードの練習に入る気がしないと云うのが私の根底に有る思考です。
約30分間と云う時間は、今の私が「納得行くまで指練習をする」のに必要とした時間を計ってみた結果で、ハノンに割く時間を予め決めている訳では有りません。
そして、時間に余裕が有る日は、遊び心も含め、ツェルニー30番練習曲集の中から毎日数曲抜粋して練習する事も有ります。
昨日は12日でしたので、30と12の最大公約数である6の倍数の番号が振られた楽曲全曲(6番、12番、18番、24番、30番)を確実に弾く事に専念しておりました。
18番をツェルニー指定速度で一発目でノーミスで弾き切ったので幸先良いと思っていたら、30番の最後の方でミスしたり、ツェルニー指定速度一発勝負は厳しいものが有ります。ピアノを再開し始めの頃、ツェルニー30番練習曲集を中心に練習していた事もあり、ほとんど覚えている曲も多いのですが、未だに自分の中で「完璧」に出来ているとは言い難いのが30番から離れられない理由の一つかもしれません。
30曲収載されているので、毎日日付の数字の番号が振られた楽曲を練習するのを日課とするのも良いかもしれません。
ツェルニー40番と50番では出来ない事が30番なら3の倍数と云う性質を利用して色々と楽しめるのも良い所。
話をハノンに戻しますが、先日のレッスンにて、「子どもの頃はハノンの何番と具体的に指定されて宿題として出されていたからそれを練習すれば良かったけれど今はハノンや練習曲として特にこれをやってきなさいと言われないから自分で必要だと思ったものを自習している状態になっていて、それが自分の為になっているのか解らない」と、指示が無いと何も出来ない新入社員の典型例のような発言をしてしまいました。
そう言いつつ密かにバッハのインベンションに少し手を付けていたりするのですが…。
ちなみに、ツェルニー等全く宿題に出されていないにもかかわらず勝手に私が練習しているだけです。
不人気教本の代表格ツェルニーを宿題に出されてもいないのに大人になってからも練習する人は稀少でしょうが、確実に此処に居ります。
昨年からレッスンの最初に先生から指定されたスケールの調を弾く事をしているのですが、この指定される調が毎回ランダムで何が当たるか判らないので結局全調覚えるしかないのも良いレッスン方法だと思います。覚えていても1週間触れなければ忘れるかもしれないので定期的に練習せざるを得ないと云うか、スケールは任意の調を練習するのが以前からの日課なので特に問題無いのですが…。
そう言えば、体験レッスンに赴いた時にも最初は「cis-mollのスケールやってみてください」と言われた記憶が…。
広義のエチュードばかり練習している気がしてならないのですが、趣味で取り組む範疇ならば特に問題無いと信じて今月は楽しもうと思います。