数年前からChristian Dior(ディオール)のマキシマイザーをリップグロスとして愛用しており、2~3色常備していたのですが、マスク着用が根付いてからは使用機会が激減し、昨年のこの時期から全く買い足しておりません。
周りを見ても、日々装飾をして取り繕う類のリップへの拘りよりも、保湿面を重視したり歯列矯正やデンタルケアを目的として長期スパンで物事を捉え歯科医院に通う事に重点を置く人が増えたように思います。歯は一生物ですから、改めて実用性や審美の観点から重要性を認識する人が増えたようです。
そこで、昨日や一昨日から記載している暗譜について考えている事ですが、この唇や口を使う方法も有効なのではないかと云う事です。
即ち、音名を声に出して歌って覚えるのです。
このような古典的な手段がどこまで通用するのか未知数ですが、英雄ポロネーズの右手単音部分はこの方法で乗り切りました。
問題は、単音以外の部分の捉え方です。
「何となく」「感覚」で以て切り抜けてきた事が多い気がするので、もう少し理論的に捉える必要が有る事は認識しているのですが、その理論が解らず…。
木枯らし(ショパン Etude Op.25-11)の右手の暗譜について、一旦第12小節までを完遂したと思いきや、インテンポで弾けるようになった翌々日には細かい音を覚え間違っている事が発覚し、もう一度インテンポの1/2の速度で楽譜を見ながらやり直しです。
テンポを上げる事よりも、右手の細かい箇所の音を一箇所間違えやすいので、「暗譜を確実にする」事を最優先事項として反復練習に励みたいと思います。第30小節まで確実に暗譜してインテンポで絶対に間違えないと云う確信を持てるようになったら次に進み、上書きしていく方法を取る予定です。
3月上旬までに1曲通してその方法で進めていき、1曲丸々暗譜出来なければ一旦保留とします。
様々な曲の練習を進めていき、暗譜について考えるにつれ、最初の段階で楽譜を読んでいるのか耳コピしているのか解らなくなってきました。
好きな曲を選んで練習すると云う事は、即ち何度もCDを聴く事により知っている曲を練習すると云う事で、楽譜を見た時に聴音の答え合わせをしているような感覚で、読譜力についてはほとんど使っていないのではないかと危惧しております。
結局のところ、読譜力については、ツェルニー等の「聴いた事が無い練習曲」で以て培うしかないのではないか、と思います。
よく考えてみると、英雄ポロネーズの中間部オクターブ連打の後の右手単音部分については、楽譜を見る前から昔からCDを聴いて音名で声に出して歌えるようになっており、楽譜を読む行為とは少し異なる行為をしております。
木枯らしに関しても音符に関してはあまり読んでいる部分が無い気がしています。何度も間違える箇所、覚えられない箇所と云うのは、主音部分では無く、専門的な用語は判りませんが、アクセントが付かない、代替音を用いても余程この曲を聴き込んだ人しか気付かないような箇所で、それは自分もこの曲に関しての認識が乏しいが故起こる事なのでは無いかと思い始めました。
知らない曲を練習する機会が無くなった今、楽譜を自分で読んでいるのか、既に或る程度音が頭の中に出来上がっている状態で楽譜を見て音を確認しているだけなのか、自分でも捉え方について疑問に思います。
この音の捉え方、即ち、自分が目で見て聴覚を全く使用せずに読んだ楽譜では無い為、暗譜がし辛くなっているのではないかと云う見解も新たに発生しております。
Diorのマキシマイザーを再び使える時期が訪れるまでには、本件解決していると信じて日々過ごします。