大寒の前後1週間とは信じ難い程の暖かさの中に季節外れの生温い風を感じながら、緩んだ空気の中に穏やかさを取り戻したようで安堵した1日を過ごしました。

 

 毎日恒例のピアノの練習に取り組んでいたのですが、本日は無心にショパン木枯らし第5小節から第12小節を確実に何度も繰り返した後、絶対1音もミスが無いと確信を持てた後で第30小節まで続ける方法で練習を進めていきました。

 パート分けして確実性を高めていく段階も重要だと思うのですが、木枯らしの場合は集中力と持久力が何よりもネックだと感じたので、「続けられない」と判断した時点で先には進まず、練習を一旦打ち切ることにしています。

 第5小節から第12小節まで、計ってみると時間にして僅か15~18秒間なのですが、このパートだけを止まらずに連続して7~8回繰り返しただけで既に先に進むよりこのパートに滞留してエンドレスの練習をしていたい気分になります。

 毎日繰り返しているのでこの部分は暗譜出来ました。

 この方法で1曲丸々暗譜する作戦を練っております。

 

 黒鍵のエチュードの練習の際、左右別々に練習していた期間が長すぎたが故、両手合わせると不均衡が生じたので、今回は右手がインテンポの1/2の速さで滞り無く弾けるようになった時点で両手合わせています。

 

 今振り返ると、1日に何曲も並行して部分的に抜粋して適当な練習を繰り返していたので、どれも中途半端になっていたと思います。

 今まで気分に任せて取り組み過ぎていました。

 もっと言ってしまえば、ハノンに時間を割きすぎていたと思います。

 Op.10-4より木枯らしの方が弾き易いと思うのは何か重大な勘違いをしているのかもしれませんが、行き詰まったら寝かせておけば済む話なので、このまま練習を進めていこうと思います。

 

 大人になって初めて着手した曲を暗譜するには、相当意識して戦略を練る必要が有ります。

 ただ、意識して取り組めば暗譜も不可能では無いと実感しています。

 

 何故ここまで木枯らしに夢中になっているのか解りませんが、1曲を通してインテンポで正しく音を出す「ぐらい」ならば3月までに出来そうだとほぼ確信を持てるようになったので、このまま続けていこうと思います。

 2~3ヶ月前は楽譜すら開いた事が無かった曲だったのですが、まさかこんなに練習する気になるとは、人生何が有るか解らないとつくづく思います。

 

 独りで練習しながら思う事ですが、或る程度ピアノを弾けるようになる為の必要条件として、孤独に耐えられる性格、若しくは、一人で居る事が好きな性格である事が挙げられる気がします。

 今の自粛生活の中で、ピアノは最適な趣味かもしれません。

 

※エラー405が消えないので再投稿します