標題の通りなのですが、練習する曲を感覚的に閃きのままに選んでいるように見えて、実はそうではなく何か深層心理が働いているのではないかと思います。
本日、ショパンの革命とEtude Op.10-4をミスタッチの部分は気にせずどんどん進めて心のままに弾いてみたところ、非常に爽快で、ここ数日の嫌な気分が全て吹き飛んで行ったので、速くて激情的な曲調が好きだと云うよりも、ピアノを練習する事により日頃のストレスが発散される効果が発現する事を経験則として心得ていた為、敢えて私はこのような激情的な曲を選んでいたのかもしれないと思いました。
以前から私はゆったりした曲調の曲を練習するのを避ける傾向に有ったのですが、表現が苦手云々の問題では無く、気分の問題で、過去の嫌な事を思い出してどんどんネガティブな思考に陥るのを無意識のうちに避けていたのかもしれないと思うようになりました。
あの感覚を思い出したくないので、ここでは敢えて「ゆったりした曲調」と漠然と表現しておきます。
飲食店や美容院等で、その場の雰囲気に相応しいBGMを流すよう経営者の方々が工夫していらっしゃる事を考えると、聴く音により心境の変化が有ると云うのは明白でしょう。
映画やドラマのBGMに関しても、視聴者が作者の意図した表現に一番相応しいものを感じ取ることが出来るよう、効果音として随所に適切な音を取り入れている事から、音を聴く事により心境に与える影響が程度の差こそあれ生じると実感出来ます。
「生理的感覚」に近いものなのでしょうか。
最近、気分的に暗くなるニュースが多いので、陰鬱とした気分を吹き飛ばすような勢いが有る曲を積極的に練習するとストレス発散に効果的なのかもしれないと思いつつあります。
個人的には、モーツァルトのトルコ行進曲のオクターブ部分だけを2回繰り返すとポジティブな気分になれるような気がするので、昨年夏頃まではよく外出前その部分だけを弾いていました。
現段階では、ピアノに関して悪い癖を改善する事や上達へ向けて何か取り組む事より、物事に関するネガティブな気分を払拭する事を最優先事項としてピアノを利用しようと思っています。
コロナ禍により、日常生活が再び制限され、ここ数日間は様々な方面への不安が大きくなってきていたので、この際細かい事は気にせず、気分が落ち着くまではハノンだけきっちり取り組み、「適度に適当に」を心がけていこうと思います。
バレエのレッスンがオンライン化される気配が全く無く、前回の緊急事態宣言発令の際もずっと休業中だったので、この件が非常に気懸りです。
何はともあれ、健康が一番だと思います。