最近、バレエのレッスンにて、足捌きは勿論の事、上半身が大切だとよく言われるようになりました。
その時の先生の表現が、「宝塚の娘役のように女性らしく」と云うもので、妙に納得してしまいます。
その為に、デコルテを魅せる意識を常に持つ事が重要なのですが、羽のように舞うと同時に細部まで意識する事は非常に困難です。
デコルテとは、首のラインから胸元部分までの広域を指します。
胸元から首のラインを魅せるように…一言で表現する事は容易いですが、踊りの中で実現する事は一朝一夕には成し遂げる事が出来ません。
何事も一部だけでなく全体にくまなく意識を張り巡らす事は難しく、完成された芸術とは、一点も気が抜けない事を痛感しております。
そして、全体とは、部分部分の単純合計では無いのです。
街中にクリスマスを意識した装飾が施されているのを目にしながら、昨年の東京ミッドタウンのイルミネーションを想起しております。
細部まで計算され尽くし、静止画に留まらず、聴覚と視覚に訴える2019年冬の作品です。
本日、街を歩いていたら、儚げな桃色の冬を意識した装いのオブジェを発見。
春よりも冷たく、秋よりも容赦ない佇まい。
シルバーや細くて硬い印象を受ける装飾が施されているだけで、柔らかな桃色の優しさが張り詰めた冬の印象に様変わりします。
その張り詰めた雰囲気の中、本日もピアノの練習に励み、気温が下がりゆく中、コンディションを保つ難しさに直面しております。
ショパン Etude Op.10-4を右手と左手でそれぞれ片手ずつ通してやり直したり、両手でノンペダルで通したり、基本に立ち返って練習に取り組んでおります。
手首から先の冷えに敏感で、気温の影響を受けやすいので、肩甲骨からほぐし、首のラインを温めながら無理のないようゆっくりほぐしつつ、細部まで意識するよう努めておりますが、なかなか思うように物事は進みません。
魅せる事よりも、まずは基礎的な事項から着実に身に付けなければ…。
今年もイルミネーションを観に各地に赴きたいものです。