長いブランクを経て、今年漸く独学を始め、ピアノを再開した今、ショパンの或る数曲に限定して教わる事は出来ないだろうかと暗中模索していたところ、スケジュール面や立地を考慮しながらピアノの先生を探し、体験レッスンに申し込み、正式に入会する事が決定しました

 

 まさかショパンエチュードOp.10-4を正式に教わる事が出来るとは…夢のようです。

 

 体験レッスン申し込み前の段階に於いて、レッスンを希望している曲をショパンエチュードOp.10-4に限定してお問い合わせしたところ、楽譜を持って来てくださいとの事でした。

 

 普段どのような練習をしているのか問われ、日課として練習している曲ハノンの件をお話しすると、「革命(※私が日課としている曲に挙げました)弾いてみて」と…。

 左手はよく動くらしいのですが、右4,5が弱い点を指摘され、やはりこの点を改善するには数ヶ月、否、一年単位で真摯に取り組まなければならないのでは…と痛感しました。

 ショパンエチュードOp.10-4についても、自分で練習した限りの演奏(らしき事)を求められ、次のレッスンまでにテンポのコントロールを確実にこなすようコツを教わり、日々練習に励みたいと思います。

 

 他人の紹介や縁故等を頼りにせず、自分で決めた曲、自分で決めた先生だからこそ頑張れると思いました。

 

 

 そこで、今回一番強く感じた事ですが、音大卒である事だけでなく、音高卒の先生で、少しお話を伺っただけで、今までの経験が豊富でいらっしゃるので、私とは見えているものが全く異なると云う事です。

 

 今まで、周りに東京や他の主要都市の音大のピアノ専攻の方々は複数おりましたが、皆音高出身者では無く地方の学区トップ進学校や中高一貫校から飛行機通いや長期休みに合宿などを経て音大に入学された方々です。故に、進学校の普通科に在籍しながら音大受験をした経験談は幾例か耳にしておりましたが、音高出身で、且つ音大のピアノ専攻の卒業生の方々とはほぼご縁が有りませんでした。

 進学校から音大に進学された方々が、音大入学後、口々に「音高出身者の同級生は作曲理論等の知識が普通科出身の自分とは違い過ぎる」と発言していたのを思い出し、その伝説「音高出身者」である先生に師事する事が出来るのはこの上ない贅沢なのでは…と心躍る気分です。

 紙媒体の楽譜の世代、電子式でない90年代のメトロノームが通用する世代の先生で一安心。

 

 プライバシーの関係上、詳細を記載する事は出来かねますが、曲の構成やその他の背景、学ぶ事が多く、圧倒されるばかりです。

 私にとっては、音大のピアノ専攻の卒業生と云うだけで全員が神様のような存在ですが、その上で音高の出身でいらっしゃるとは、住む世界が違い過ぎて会話が成立するのかすら不安でした。

 

 入会の決め手となったのは、ショパンエチュードを教えてくださると云う点も有りますが、私の好きな曲と先生の好きな曲が数曲一致した事です。

 やはり自分から行動を起こさなければ何も始まらないと再認識しました。

 

 そして、準備していった物の中で良かったと思う物は、ハノンや現在練習中の曲の楽譜を全て持参した事です。

 破門にならないよう日々励んでいきたいと思います。

 このご縁に感謝いたします。