今まで、ピアノの練習中は普段家で過ごす恰好から上着を1枚脱いで半袖やノースリーブを身に纏うようにしていたのですが、11月上旬、室温が摂氏20度を下回ったのを機にそのままの恰好で練習に臨んでおりました。
毎回のピアノの練習前、自分の体重、練習環境の室温、湿度、前日の睡眠時間、起床後経過時間、月経周期との関連性etc.を全て記録し、何か法則が見出せないか手探りで自分の良いコンディション作りに日々励んでいたのですが、現時点で一番影響していると実感している項目は、月経周期との関連性及び前日の睡眠時間です。
月経周期との関連性については、自分で時期を操作する事は不可能ですので、時期に合わせて適した練習法を実行する事で対応し、前日の睡眠時間については、外的要因により適切な睡眠時間を確保出来なかった場合、早めに練習を切り上げる、若しくは指練習をしてメカニックなスキルを維持する時間に充てるよう対策を取っております。コンディションが芳しくない状態で新曲の譜読みに取り組むと、読み間違いのリスクを孕み、長期スパンで考えた場合、間違った癖が付き、修正する必要が生じ、効率が悪いと云う私の見解に基づく行為です。
室温や湿度に関しては、再開したての頃、強く影響を及ぼしておりましたが、今では手のマッサージや身に纏う物を工夫する事により自分に不利な環境の場合であっても、自然と対策を取る事が出来るようになり、無意識のうちに行っていた事の効果を実感しております。
外部要因に左右されずコンディションを保つ事について、今年3月頃非常に難儀しており、約9ヶ月間の自分なりの対策を経て現段階では外部要因に関しては克服出来たのではないかと思われます。
本格的な冬が到来し、降雪が懸念される時期に差し掛かった時、この対策の効果の真価が問われると考えておりますので、現状に胡坐をかくこと無く、自分が出来る限りコンディション良く質の良い練習に取り組めるよう「自分のデータ」をまとめていきたいと思います。
この「自分のデータ」についてですが、今年1月末、ピアノを再開した際、小学生時代習っていた時のツェルニー30番練習曲を再び練習した時、再開した時点で初見の曲については、当時ミスが多く先生の字で印が付いていた音はやはり再開後も所見では指使いや音間違いが多く、一般論として弾き辛い箇所であるのか、私の癖であるのか、楽譜の書き込みを見た時の先入観によるものであるのか、分析する必要が有ると思い、新品の楽譜を用意して検証しようとしたところ、既に小学生時代の書き込みだらけのツェルニー30番練習曲集をくまなく私が見て注意箇所を覚えてしまった為、検証不可能となってしまいました。
そこで、ツェルニー40番練習曲や50番練習曲の教本にて検証してみようと思い立ったところ、当時の教本を探し出す事が出来ず、新品の楽譜を見ても検証不可能のまま終わってしまい、結果として、過去のデータの重要性を認識すると共に、過去に拘る事無く再開し始めた時点から先入観を取り除いて新規フォルダを作成して積み上げていくスタンスでピアノの練習に取り組む事に決めました。
そのスタンスで以てショパンエチュードOp.10-4の練習に取り組んだ結果、中学時代はCDで聴いた限りとても手が出ないと思っていた曲だったのですが、あの頃の認識と今の分析重視の練習法とのギャップが激しいのか、案外上手くいっているので自分でも驚きです。
中学時代や10代後半~20代前半頃は、記憶力は良く指もよく動いていたものの、あらゆる経験が不足しており、物事を見る視野が狭く、練習法の効率がよろしくなかったと今になって痛感します。
やはり私のピアノ上達についてはデータ分析が一番効果的だと実感しております。
本日は蠍座の新月です。
新月と満月の恒例習慣として、ベートーヴェンの月光第三楽章を通して弾くと、室内で通常過ごす時の服装では身体中が熱くなってきました。取り組む曲によって服装を変える事も重要だと思います。私は、英雄ポロネーズ練習用の服装とハノンで指練習をする時のウォーミングアップの装いとを、上着を1枚脱ぐ等の行為で以て替えているので、自分なりにベストなコンディションで練習に臨めるよう常に今からのデータを蓄積していきたいと思っております。
ベートーヴェンの月光第三楽章と云えば…左手の最初の一音について、私の使用している楽譜には5で取るよう指番号が記載されておりますが、私は3を使い、左手の出だしの部分を安定させるようにしております。
3→1→3→1→…→5→2→1-5(オクターブ)、1-5(オクターブ)、が現時点での私の指使いで、月光に限らず左5を避けて運指を工夫している事に気付き、年末に向けて左5の強化に取り組むのが年内の課題です。