ネットが発達した現代、メルカリやヤフオク!、ラクマをはじめとした、中古の商品を見知らぬ相手から購入出来るシステムが数多存在します。
私は、これらの方法を利用して物を購入する事に抵抗が有りましたが、今年1月にピアノを再開し、子ども時代の教本を探し出す事に難儀した結果、騙されたつもりで一度ショパンの「小犬のワルツ」や「プレリュードOp.28-15(雨だれ)」等の楽譜を某フリマアプリ経由で購入しました。
運営元の規則通り購入手続きを済ませると、速やかに商品が届いたので、中身を確認したところ、恐らく出品者ご本人若しくはご家族が以前レッスンの際使用していたであろうと推測される書き込みが多数有り、楽譜そのものよりもそちらの書き込みについて興味を持つようになり、他の出品者からも購入してみました。
大抵の書き込みの内容の本質は同じで、以前自分が学習した時に注意されていた事とほぼ一致する場合も有り、自分が過去に使用していた楽譜そのものとは異なりますが、当時の自分自身のレッスンの要所を思い出すきっかけとなったのは意外な効果でした。
自分で練習し直す際は新品の楽譜を使用し、今年2~5月は他人の過去のレッスンの書き込みの有る楽譜を参考程度に確認する事によりだいぶ過去の自分自身のレッスンの要素を想起出来ました。ただ、ここで注意しなければならない事は、他人の書き込みを完全に信用してはならない事で、この見極めを誤ると他人の過去に依存しているだけの状態に陥ってしまうと思います。
「小犬のワルツ」に関して言えば、私自身、左手の一拍目を意識する内容について具体的に注意を受けた記憶が有るのですが、その書き込みは10人以上から書き込み有りの楽譜を購入しても見当たりませんでした。
皆さんこの部分については問題無くこなせていたのか、私が特別この分野が苦手だったのか判りませんが、当時のレッスン内容を思い出す契機となった事は確かです。
フリマアプリやオークション形式で販売されている中古品を購入する事については、匿名発送制度も有りますし、友人のIDで購入して貰い、届いた物を手渡しして貰う方法も有りますので、便利な世の中になったと実感する次第です。
既習の曲以外にはあまり使えない方法だと思われますが、気軽に購入した使用済み楽譜から意外な発見が得られた事は事実です。
それにしても、今は農家で収穫された野菜や果物も販売されていたり、ネットショップがフリマアプリに進出してきたり、需要と供給とを満たす関係性が時代の流れと共に変化しつつ有るのを実感します。
試しに葡萄を購入してみたらとてもフレッシュで美味でした。
「スキル」の分野にて占いを提供している出品者もいらっしゃいますし、遺品のアクセサリーを大量に出品されている方も…
「フリマアプリだけでここまで物が揃った」等の企画YouTuberが居ればヒットしそうな気もします。
何も無い転居後の部屋に物を運ぶスキルや生活用品も全てフリマアプリやオークションにて購入し、3日後には人が生活出来る環境が整った、等の動画を作成すると面白そうです。
使用済み楽譜を収集して分析する職種が有れば面白そうですね。