小学生や中学生の頃、ピアノの発表会で1人で演奏する曲の他に、他の奏者と2人で1台のピアノを使って連弾を経験した方は多いと思われます。
「他の奏者」とは、ピアノ講師であったり、自分の親であったり、きょうだい児、年齢の近い友人が主に挙げられます。
https://ameblo.jp/my-lily0717/entry-12628797139.html
以前、子どもの頃の親子連弾の経験について記しましたが(上記URLリンク先参照)、今回は年齢の近い友人との連弾について記載致します。
親子連弾と異なり、年齢の近い友人との連弾に於いては、まずポジションを決める所から始まると思われます。
高音側(プリモ)と低音側(セコンド)に分かれる時、親子連弾の場合は親がセコンド(通常は伴奏)、子どもがプリモ(メロディー)になる傾向が有ります。
きょうだい児との連弾も、通常は年齢の高い方がセコンド(通常は伴奏)、年齢の低い方がプリモ(メロディー)を担当する傾向に有ります。よく姉妹で姉がセコンドを担い、妹がプリモを担う姉妹連弾の演奏を目にしてきました。兄弟の場合も同様です。
それでは、年齢の近い友人の場合、どのようにしてこの役割を分担しているのか、とても興味深い事が有ります。
ここでは、コンクールや音楽の専門教育の試験等、楽曲の完成度が重要視される性質を持つ演奏では無く、趣味の子ども(小学生~高校生)のピアノの発表会に於ける役割分担について限定するとの前提での話だとします。
私は、今までの連弾では常にプリモ(メロディー)を担当してきました。
先生からの指示であったり、二者間での話し合いであったり、くじ引きであったり、決定に至るまでの過程は様々ですが、結果的に毎回プリモ(メロディー)の方でした。
一般的に、プリモ(メロディー)を担う奏者は、相対的にセコンド(通常は伴奏)の奏者より小柄である傾向にあります。
また、聴衆の視点から、奏でる音が目立つのはプリモ(メロディー)の方です。演奏時の姿が目立つのも、ピアノの高音部の位置に居るプリモ(メロディー)の方です。
この特徴のみ述べると、セコンド(通常は伴奏)は、引き立て役に過ぎないと思われがちですが、実際連弾を経験された方の実感として、音楽的な支えになるのはセコンド(通常は伴奏)の方である事が多いです。
主旋律を引き立てると云うより、実は縁の下の力持ちでセコンド(通常は伴奏)が音楽的土台を作り、支えとなっている場合が多いです。
音楽的には、バンドに於けるドラムorベースがセコンド、ボーカルorギターがプリモ、と考えると判り易いでしょうか。
ここで私が興味を示した点ですが、特に年齢差の無い成長過程にある二者間で、それぞれの性格の違いも有るのではないか、と云う事です。
完全なる素人の見解に過ぎませんが、友人間に於いて、妹役と呼ばれるポジションに居た女性はプリモ(メロディー)、グループの中のまとめ役・しっかり者がセコンド(通常は伴奏)を担う傾向に有るのではないでしょうか。
大学時代の定期演奏会の連弾でも、私はプリモ(メロディー)を担い、セコンド(伴奏)を担当した友人は、私より柄が大きく、普段の友人関係に於いてもしっかり者のポジションでした。
そして、もう一点興味深い事ですが、私が過去に1台のピアノの連弾を組んだ相手の奏者は、全員姉妹の姉であり、意外な事にテニス部で、更にダブルスを組んだ場合は後衛のポジションを担っていたと云う共通点が有ります。これは、他校の生徒でも大学生になってからピアノの連弾を組んだ相手も全員「姉妹の姉で元テニス部で後衛」と云う特性が有り、この点には非常に興味を示しておりました。
体育大学の学生や全国大会出場するような方々は別として、素人のテニスの前衛は存在感命!!・瞬発力重要!!、攻撃する事こそが役割・積極性、後衛は比較的粘り強さ・冷静さが要求された気がします。
組む相手の得手不得手とする分野にもよりますが、大まかに二分すると「前衛は攻撃、後衛は守備」、「前衛はプラスを産み出すのが役割、後衛はマイナスを産み出さないのが役割」であるような気がします。
上記のような単純な問題では無いとは思いますが、性格や特性の向き不向き、ピアノの連弾とテニスのポジションとの相関関係が有る気がしてならないのです。
サークルでは無く、中学時代のピアノの発表会に於ける連弾相手が連弾以外で「1人で演奏した曲」は、ゆったりとして旋律を聴かせる曲、例えばリストの「愛の夢」やショパンのノクターンのような曲、私が「1人で演奏した曲」は、スピードが速くて燃え上がるような曲、例えばショパンの「革命のエチュード」…と、この時点で何か特徴が有ると思えてなりません。
素人見解で自らの経験を元に記載しておりますが、明確な統計に基づく性格分析や兄弟姉妹との構成について記された文献が有れば精読してみたいと思い始めました。