夢をあきらめるときってどうしても訪れるもので。
何かをやめるときってどうしてもあって。
それって、新しいことを始めるためでもあるんだけど。
「あきらめたら、そこから先はながいながい余生だ」
って、じぶんの言葉がじぶんを苦しめている。
けれど、きゅっと絞めるものがなければ
限りある時間を浪費してしまうかもしれないから。
そんな風に思っていたけれど、結婚を機に、
自分の人生はもう自分ひとりのものではないと思うように。
けれどうちのだんなさん。
「今でもやりたい?」って時々わたしに問いかける。
本当はやりたい。
けどいろんな理由をつけてやれないよって。
「やらないまま子育てに入るとつらいよ」って。
応援してくれるんだって。
そのために二人の生活を支えられるくらい稼がなきゃって。
そんな言葉をかけられると思ってなくて、
ゆっくり出社した午後。
自分のデスクでもらった言葉を反芻して泣いた。
じぶんはまだ、ひとりの人間として生きていていいみたい。
* * *
優しい心の持ち主と一緒になれてよかった。
今でも胸を痛めるやれなかったいろんなことを、
癒してゆけるのかもしれないって希望がわいた。
