王様の耳はロバの耳 | 菊と斧

菊と斧

 斧

もの言はざるは腹ふくるるわざなり

 

というのはずっと吉田兼好の徒然草に出る言葉だと思っていたら、

 

おぼしき事言はぬは腹ふくる〻わざなれば、云々、、、

 

となっていた。

しかも、徒然草以前すでに『大鏡』に

 

おぼしきこといはぬはげにぞ腹ふくるるここちしける

 

とあるとのこと。

評釈者は当時こういう俗諺があったのでは、と想像している。

 

さらに驚いたのは、その起源がギリシャ神話の「王様の耳はロバの耳」に由来し、中央アジア、中国、朝鮮をへて日本に伝わったという可能性があるとのこと。

 

言いたいことを言わないでおけば腹ふくるるなら、こんないいことはないとも思いますが、そんなはずもないので今日もどうでもいい話を書き散らしている次第です。

 

ブルーベリーが色づいてきた