やま!
風邪ひきました。
よって、久しぶりに読書しました。
ずっと気になる人ではあったが、某所で働く社長のブログで紹介されてるのを見て読むことにした。
プロ棋士羽生善治先生。
「決断力」という本。
羽生先生については、寝癖頭の将棋が強い人。程度しか認識がなかった。
やっぱあまかった。
強いなんてもんじゃない。
中学生でプロ入りし(史上3人目)、19才で初タイトルGET。
例えば「名人」というタイトルは、400年間で僅か25人しかとっていないらしい。タイトルをとることの難しさがわかる。
そんな中、96年には、7大タイトル独占!
もちろん、将棋史上初。
これすごいわ。
と、語ってもキリがないくらいの偉業をなしとげている、現在最強の棋士。
将棋という道のエキスパート。
成功者の類でも、「運がよかったんだよ」といった成功では無いので、構えずに素直に読める。
そのかわり、羽生先生の言葉はシンプルでいて重い。
本の内容は、「決断力」というより、「勝負」について。
僕はプロ棋士なら、100手くらい先を読めるのかと思ってた。
どのくらい先を読んでると思います?
正解。
実際は、10手先も想定できないらしい。
一つの局面でも80通りくらい指し手があって、それを一気に2、3手までしぼってから悩むらしい。
そこで使うのが、「直感力」。
いわゆるひとつの「勘」。
意外だ。脳の中のコンピューターで全部計算しつくされてるのかと思っていた。
もちろん、莫大な経験をもとにした「直感」。
その勘は7割当たってるらしい。
こんな風に、自分にとって天才棋士の意外な一面もみれたりする中、ほとんどが当たり前のことが書かれている。
だいたい成功者は、当たり前のことを継続してやってる場合が多い。ような気がする。
ただ、「当たり前のこと」を知ってるだけでは意味がない。
実践してから、初めて知識から知恵にかわるらしい。
おっしゃるとおりでしm(__)m
知恵になるまでは読み続けようと思う。
今現在、羽生先生が安泰かというと、そうではない。
情報化社会の中、一つのスタイル(戦法)で戦い続けるのはかなり難しいらしい。
コンピューターなどを駆使して、すぐに研究されてしまうからだ。
米長邦雄先生曰く
「今は最善だけど、それは今の時点であって、今はすでに過去なのです」
厳しい勝負の世界を物語る!
時代はかわる。いつだって追う者は…ってやつですね。
ちょっと危ないエピソードもあった。
「一局終わると体重が2、3キロ減ってしまう。頭を使っていると水分をどんどん取られて体重が落ちてしまう。」
給水しようぜっ!
「毎日、将棋のことを考えていると、頭がおかしくなるのがわかる。だんだん狂気の世界に近づいていく。
出口の無い世界。その入り口は見えるけど、入らないようにはしている。」
こわすぎるぜっ!
天才とは1%の閃きと99%の努力である。 ~エジソン~
才能とは、継続できる情熱である。 ~羽生善治~
もし、私が「ハブ・ヨシハル」と対戦したら、攻略する作戦はある。 ~羽生善治~