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伊坂幸太郎著『グラスホッパー』を紹介します。
伊坂幸太郎
1971年千葉県生まれ。
東北大学法学部卒業。
2000年『オーデュポロンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。
登場人物
鈴木 元教師
鯨 自殺屋
蝉 殺し屋
書評
物語りは復讐を考えていた鈴木(元教師)と大柄な男・鯨(自殺屋)、うるさい男・蝉(殺し屋)
この3人の物語が交互に重なり進行していきます。
鈴木の目の前で(押し屋)に妻の仇の社長息子を押し屋に殺され、
鈴木が勤める上司の命令で押し屋の追尾し身元を調査する鈴木と
鯨(自殺屋)と蝉(殺し屋)が物語りが佳境に近づくと3人がついに対峙するシーンは爽快ですね。
どうなっちゃうんだろ?ハラハラドキドキのハードボイルド。
鈴木は上司の比与子に報告をしないんだけど、それは
押し屋に家庭があったから、女子大生のような主婦と
サッカーが得意な小学生の兄と未就学児童弟に親心を抱く鈴木。
伊坂作品の復讐劇なんだけど、終始気持ちが暗くならないのは見事。
鈴木に亡き妻が明るく語りかける箇所が随所にありますが、つまり回想ですね。
妻の存在がいい味を出している。反対に鯨は過去に自殺をさせた人が亡霊のように鯨の前に登場し
鯨と亡霊が会話するシーンに精神が病んでも不思議ではないでしょう。
三人の個性が相対で現実味がないのがいいのかもしれません。
面白い作品の為、栞を挟むのを惜しんで読破しました。
お薦めです。
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著者:伊坂幸太郎
著書:【1000円以上送料無料】グラスホッパー/伊坂幸太郎
発行所:角川書店
発行年:2004年7月30日
評価:【★★☆】
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