「知ってる?あの保険のCM」

そう聞いてきたオクノさんは言葉を続ける

「あの女の子可愛いよね。ああいう顔が好きなんだ。君の顔、あの顔に変わらないかな?」


こんなこと言われたらどうします??


その時は

「オクノさんはひどいわね。私に声かけたとき”君の顔が好き”って言ったのに」

「そりゃ付き合う女性は顔だけじゃなく性格も考え方も関係するんだもの」

そう言って笑って話は終わった。


でも…

しかし…



そんなんで気が済むわけないでしょ



私は今日も「チューリッヒ」のCMを見て気分を害していた。

ムカついたのでオクノさんいメールした。

戻ってきた返事は



「子供だなぁ…」


違う違う。

こんなとき女性はたったひとこと

「ごめんね。」

それだけ聞ければ機嫌が治るのに…。



子供なのはどっちよ。



ふん。




黒い革ジャンに白髪交じりの肩近くまでの髪。

ちょっとかっぷくのいい背の高い男性。

それがシマバラさん。


Sなんだそうだ。

私を飼ってみたいとおっしゃるので、一度会ってみた。


………が、

もうひと目見た途端、もうダメ…

だって私のタイプとは程遠く、

どうしていいのかわからなくてもう警戒警報バリバリになってしまっていた(笑)


それに気づいたのか気づかなかったのか

シマバラさんは近くの良い感じのカフェにお茶に誘ってくれた。

いかにも普通そうに…。


そして今までの自分のことなどサラリと話してくれた。

私が退かないように…

でもすでに退きまくりの私は、始終無言で目が泳いでしまっていた。


シマバラさんはそんな私を見て、可哀想におもったのか

話を急転換。

自分の経営しているお店の話など始めた。

そして…「ここのエスプレッソ美味しいね。どんなマシーンを使ってるのかな?」

と、お店の人と話始めた。


そして…気まずい時間は過ぎて

お店の前で

「今日はありがとう。」

そういってさようならした。


シマバラさんが大人の男性でよかった。

興味本位で会いにいった私を許して。

ちょっと…っていうか 凄い怖かったです(汗)



モモセさんは都内某大学の講師をやってらっしゃる方。

今は独身だけれど、元奥様は作家さんだそう。

仕事の関係で一度だけお会いしたことがある。


待ち合わせは恵比寿のホテルのティーラウンジ。

そこのホテルのラウンジ、私は大好きなので凄くうれしかった(笑)

ひととおりお話してその後で、モモセさんと英語の話しになった。

講師をやっているモモセさんは英語はもちろん堪能。

私は英語はまったくダメ。


「本当にやる気があれば、教えてあげましょう」

「え、いいんですか?」

「もちろん」


なんていい人なんだろう!タダで英語が習えちゃうなんて♪

そう思ったけど…

でもやっぱり遠慮がある。


だって仕事関係でただ一度だけ会った人なんだもの。

それでもモモセさんはとても紳士的な方で態度も格好もとても好ましい。

ハイグレード!って感じ(笑)

いやぁそこまでいってないかもしれなけれど。

でも着ているものや靴、時計、身のこなし、どれをとってもセレブって感じなんだけどなぁ…

おしいかな 顔だけは…


モモセさんのお宅は某マンションなのだけれど、

そこもとても高層の広いお部屋らしい。

学生さんとかもよく遊びにくるらしい。

そこに私も招いてもらえるっていうことでとっても喜んでいた。

しかし…あまりに優しいモモセさんのお招きなので受けちゃおうかと思った。


でも…モモセさんの一言でやめちゃったの。


「君には大変興味がある」


これは…どう思ったらいいのかな?

確かに私は昔から”変わってる”とか”面白い”とか言われたけど…

昔から”女性”と見られるのがあまり好きじゃなかった。

だからかなぁ…

申し訳ないけれどお断りした。


だけどだけどだけど…

思い起こしてみれば、私のただの勘違い、うぬぼれだったのかも?????


いやぁ…もしかしたら本当におしいことしたのかもしれない。

モモセさん…あ~私はこうしてやっぱり今も英語が話せないままでした。

悲しい…。