DZ(ディーズィー) (角川文庫)/小笠原 慧
¥700
Amazon.co.jp



お勧め度:★★★★★★



<<あらすじ>>

アメリカ・ペンシルベニア州で、夫婦の冷凍死体が発見された。五歳の息子は行方不明のまま、事件は迷宮入りする。一方、日本では、異常な兆候を示す少女がいた。数年後、恋人を亡くし、重度障害児施設に赴任した女医・志度涼子は、保護室に閉じ込められた少女に出会う。そして、運命の歯車は容赦なく回り始めた―。人類という種が背負った哀しい宿命を、壮大なスケールで描いたヒューマン・ミステリ。第二十回横溝正史賞正賞受賞作。



<<基本データ>>

題名は?……………DZ

作者は?……………小笠原慧

出版社は?…………角川書店

シリーズ?…………1冊。

絵本?文庫?ハード?……単行本と文庫

対象年齢……………中学生~大人

ジャンルは?………ミステリー・ヒューマン

長さは?……………結構長め

何分で読める?……3時間半くらいは見ておいた方が、、、

文体は?……………初めは読みにくいけど、慣れてくればすらすらいける。

どんな本?…………なかなか刺激が強い本。



<<俺のデータ>>

いつ読んだ?…………去年の夏かな

どこで知った?………BOOK OFFで何となく惹かれて買った。

何回読んだ?…………1回

読み終わってすぐの感想は?……壮大な話だな。

総合的な感想は?………良くできてるけど、あとから考えるとかなりグロいわ。

また読みたい?…………多分読むと思う。


笑える泣ける心温まるハラハラシリアスゾ――ふーん爽快感しんみり切ないわくわくエグユーモア和むリアル疾走感

中から3つ選ぶとしたら?……………シリアス、エグい、ゾ――


<<ぐだぐだ>>

この本………。

ミステリーとしては最高だった。からくりもしっかりしてるし。

でも……ちょっとグロかったかな。

なんていうか………そういう首が飛んでくとかそういう描写があるわけではないんだけど、

人間の誕生の根源にかかわる話なので、、ゾ――っとくる。

ホラーではない、絶対に。


なかなか複雑な話であらすじ語りにくいんだけど、、

基本的に2つの話が同時進行していきます。


まずはじめはアメリカの夫婦冷凍死体発見の事件から始まります。

結局その事件は迷宮入りし……

そして2つの話が進行する。

異常な兆候を示す少女に接近する看護婦と、天才的な科学者に近づく日本人科学者。

ただ、、何かが違う。

いつもなにか不思議な兆候が現れる。

それを追っていくうちに、、運命の歯車が……、ってやつですね。


この物語は人間の誕生の問題、まあ遺伝子とかですね、がキーとなって関わってきます。

ちょっと予備知識がないときついとこもありますが、そこはスルーで。

でも………なんていうかこの遺伝子のツールが、、なかなか衝撃的なんですよね。

こんなkとがあっていいのだろうか…っていう。

そう言った意味で怖くなります。


でもそんな深いこと考えずに読んだら、

楽しいです。いや楽しくはないけど面白いです。

まあ俺は気に入りました、この本。

キツネ山の夏休み (ジョイ・ストリート)/富安 陽子
¥1,325
Amazon.co.jp



お勧め度:★★★☆☆



<<あらすじ>>

夏の輝きを描いたファンタジー。108ぴきの伝説のキツネたちに守られている稲荷山の町。その町ですごした弥の夏は、光と風と不思議でいっぱい。著者自らが挿絵も手がけた作品。大切な夏休みのひとときの思い出。


<<基本データ>>

題名は?……………キツネ山の夏休み

作者は?……………富安陽子

出版社は?…………あかね書房

シリーズ?…………1冊です。

絵本?文庫?ハード?……単行本

対象年齢……………小学生かな

ジャンルは?………児童書・ファンタジー

長さは?……………ちょうどいい。

何分で読める?……1時間半ぐらいだったかな、、

文体は?……………ちょうどいい、難しくもなく易しくもなく。

どんな本?…………わくわく。。子供心に返れる本。



<<俺のデータ>>

いつ読んだ?…………小学校中学年の頃だったかな、、

どこで知った?………祖母が買ってきてくれた

何回読んだ?…………7回くらい

読み終わってすぐの感想は?……余韻にひたってた、、、。

総合的な感想は?………田舎羨ましい、、裏山があるってこと自体俺には考えられない。

また読みたい?…………家にあるから引っ越すことがあったら読むかも。


笑える泣ける心温まるハラハラシリアスゾ――ふーん爽快感しんみり切ないわくわくエグユーモア和むリアル疾走感

中から3つ選ぶとしたら?……………わくわく、爽快感、ハラハラ


<<ぐだぐだ>>

祖母が買ってきてくれた本。母が読んでくれた。

面白かったけど、それ以上に母が昔を夏が懐かしがってたのが印象的。

お祭りで食べる水まんじゅうとかね。


舞台はちょっと、じゃないかなりひなびた一昔前の田舎。

主人公の弥は田舎にあるおばあちゃんのところに行くことになります。


ただ………

行く電車の中で会った男の子はふっ…と消えてしまうし、

駅から出たら変なおじさんから手紙を届けてくれといわれるし、

おばあちゃんちには喋る猫がいるし、

とにかく不思議がいっぱい。


山の中にあるおばあちゃんちの裏には大きな神社があります。

そこにはキツネの像がたくさん。ひとつひとつに名前が付いていて可愛いです。

ただその中に「オキ丸」というキツネがいる。

そういえば行きの電車の中で会った男の子は「オキ丸」と名乗ってなかったか――

一夏のきらきら輝く思い出をぎゅっと閉じ込めたちょっとじーんとくる一冊。


俺はこういう世界で暮らしたことはないな。

駅はホームしかなくて、蝉がうるさくて、

裏に山があって虫取りをして、縁側があって、

夏は必ずお祭りがあって、水まんじゅうとかき氷を食べて……。

なんかこういう経験ができたらな……と思うとすごく楽しくなりますね。

そして物語のキーワード「キツネ」。

やっぱキツネって犬が怖いのでしょうか。


なんかホントにひと夏をこういう風に過ごしてみたい…………

空中ブランコ (文春文庫)/奥田 英朗
¥500
Amazon.co.jp


お勧め度:★★★★



<<あらすじ>>

伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が…。この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒やされる名医か!?直木賞受賞、絶好調の大人気シリーズ第2弾。



<<基本データ>>

題名は?……………空中ブランコ

作者は?……………奥田英朗

出版社は?…………文藝春秋

シリーズ?…………前作「イン・ザ・プール」 次作「町長選挙」

絵本?文庫?ハード?……ソフト単行本&文庫

対象年齢……………中学生~大人

ジャンルは?………コメディ

長さは?……………イン・ザ・プールより多少短編一つが長くなったかな。

何分で読める?……2時間弱で読んでしまった。

文体は?……………すーいすい

どんな本?…………暴走する本



<<俺のデータ>>

いつ読んだ?…………一昨日

どこで知った?………イン・ザ・プールで。

何回読んだ?…………1回

読み終わってすぐの感想は?……伊良部、お前さすがだ。

総合的な感想は?………うーん、「イン・ザ・プール」のほうがいいかな、でもこれも笑えたね。

また読みたい?…………読みたい。


笑える泣ける心温まるハラハラシリアスゾ――ふーん爽快感しんみり切ないわくわくエグユーモア和むリアル疾走感

中から3つ選ぶとしたら?……………笑える、ユーモア、シリアス


<<ぐだぐだ>>

すみません、更新空きました。

冬休みの宿題とか塾とかが忙しくて……。

これから学校で更新が大変なので、まあ2日に1回くらいのペースになりそうです。


直木賞を受賞したこの作品。

前にこのブログでも紹介した「イン・ザ・プール」の続き。

っていってもバラバラの短篇なので「イン・ザ・プール」読まなくてもおkです。


「イン・ザ・プール」と形式はほとんど変わりません。

患者は様々です。先端恐怖症のヤクザとか、、ほんと見てて可愛いです。

ってかかわいそうか。さすがにね。


ってか周りにこういう人がいないからあれだけど、

でもいたら冗談では済まされませんね…………。

ホントあれは生活できない。


伊良部も相変わらず。

病院のドアを開けると妙に甲高い声で「いらっしゃーい」。

で注射大好きっていうね。

でもやっぱ治してしまうからすごい。あれは絶対にヤブではないな。


楽しいから一瞬で読んじゃう。で、止まらない。

そのせいで寝不足ですね、なんとなく。

魔王/伊坂 幸太郎
¥1,300
Amazon.co.jp




お勧め度:★★★★★



<<あらすじ>>

会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、一人の男に近づいていった。五年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。新たなる小説の可能性を追求した物語。



<<基本データ>>

題名は?……………魔王

作者は?……………伊坂幸太郎

出版社は?…………講談社

シリーズ?…………続きがあるらしい。

絵本?文庫?ハード?……単行本&文庫

対象年齢……………中学生~大人

ジャンルは?………なんだろう?分類不能。

長さは?……………意外と短かった

何分で読める?……「魔王」「呼吸」ともに1時間半。

文体は?……………まあ、、、なかなか進まなかったけど短い。

どんな本?…………バランスが崩れる本



<<俺のデータ>>

いつ読んだ?…………一昨日

どこで知った?………友達に薦められた

何回読んだ?…………1回

読み終わってすぐの感想は?……あと1.5倍くらいの長さだったらちょうど良かった。

総合的な感想は?………怖い、、、結構実際あったら怖いと思った。

また読みたい?…………読みたい。あと3回くらい。


笑える泣ける心温まるハラハラシリアスゾ――ふーん爽快感しんみり切ないわくわくエグユーモア和むリアル疾走感

中から3つ選ぶとしたら?……………シリアス、ゾ――、リアル

<<ぐだぐだ>>

伊坂幸太郎もだいぶ読み込んできましたね………

今回は魔王です。


この本は……

なんなんだろう……分類できない。

サスペンスじゃないし、でもオカルトとかでもないし……


舞台は日本。

今の世の中のような逃げ道に走る政治家が多い中でひとりの実力を持った議員が現れる。

その名は犬養。(犬養毅とは別物)

犬養は逃げない。物事をにごさない。はっきりとものをいう。

小さい党なのにだんだん注目されていく犬養。

ただ……犬養はただならぬ雰囲気を持っていた。それに気づいたのが安藤。

その頃安藤は自分が念じたことを相手に言わすことができるのに気づいた。

日に日に犬養におぼれていく国民。

苦しくなる安藤は自分の能力を使って………


もう一つの短編「呼吸」は「魔王」の5年後を描いた作品です。


やっぱり「魔王」のほうが「呼吸」より面白いです。

「呼吸」はまあおまけってとこかな。

魔王……名前からおどろおどろしくて、でなかなかシュールな話です。

相手を飲みこむ力、ファシズム、これは本当に恐ろしい。

これにひとりで対抗するのは……

でも周りがどんどん飲み込まれて真実が自分しか見えてなかったら、本当に焦りますよね……。

バランスが崩れる瞬間を描いた作品。


はじめてのキャンプ (福音館創作童話シリーズ)/林 明子
¥1,260
Amazon.co.jp





お勧め度:★★★★★



<<あらすじ>>

なほちゃんは小さい女の子。大きい子に「小さい子はだめ!」と言われながらもキャンプについていきます。
大きい子といっしょに荷物を運んだり、まきをさがしたり、がんばります。
その夜、なほちゃんはおしっこに行きたくなります。でもみんなぐっすり眠っていて、だれも起きてくれません・・・。
小さいなほちゃんが、キャンプを通してちょっぴり成長するおはなしです。



<<基本データ>>

題名は?……………はじめてのキャンプ

作者は?……………林明子

出版社は?…………福音館書店

シリーズ?…………単独

絵本?文庫?ハード?……単行本

対象年齢……………幼稚園生以下

ジャンルは?………絵本・成長物語

長さは?……………絵本だったら長め

何分で読める?……自分で読むか、読み聞かせるかで違う。

文体は?……………読みやすい、長いのにすいすい

どんな本?…………キャンプをとおして女の子が成長する話。



<<俺のデータ>>

いつ読んだ?…………幼稚園の時?

どこで知った?………母が林明子さんの本が好きで読んでくれた

何回読んだ?…………10回くらい?もっと?

読み終わってすぐの感想は?……覚えてない、、、。

総合的な感想は?………最後ちょっぴり怖かったけど、でも優しい絵となほちゃんが好きだった。

また読みたい?…………まあもうそういう年頃じゃないよな。


笑える泣ける心温まるハラハラシリアスゾ――ふーん爽快感しんみり切ないわくわくエグユーモア和むリアル疾走感

中から3つ選ぶとしたら?……………わくわく、心温まる、和む

<<ぐだぐだ>>

大好きだった、この本。

林明子さんの展示会を見に行った時に映写してたなあ、この本。


俺の家族も俺の行ってた幼稚園も林明子さんが好きで、よく読みました。

このブログで林明子さんの本を紹介するのははじめてかな。

優しい絵本が多く、和みます。

「こんとあき」とか「はじめてのおつかい」もそうかな。違ったかな。


なほちゃんの性格は最高です。

周りの大きい子に軽く見られながらも、頑張ります。

大きい荷物だって背負うし、ちゃんと薪だって拾います。


そして夜。

キャンプファイヤー楽しそう………お話会も楽しそう………

そして消灯の時間。やっぱりキャンプって火消すと怖い……

そんなときなほちゃんはおしっこに行きたくなって……

ひとりでテントから出ます。外は真っ暗。遠くでキツネの鳴き声がします。

ケーンケーンと。

だんだん不安になってくるなほちゃん。


絵本にしてはかなり長いです。

たしか100ページは超えてます。

でもほんっとに長いって感じがしないんですよね。

すらすらいけます。

絵もキャンプを想像するとわくわくするもので、

すべての面からこの本は本当に好きです。


アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)/森 絵都

¥460
Amazon.co.jp




お勧め度:★★★★



<<あらすじ>>

ピアノ教室に突然現れた奇妙なフランス人のおじさんをめぐる表題作の他、少年たちだけで過ごす海辺の別荘でのひと夏を封じ込めた「子供は眠る」、行事を抜け出して潜り込んだ旧校舎で偶然出会った不眠症の少年と虚言癖のある少女との淡い恋を綴った「彼女のアリア」。シューマン、バッハ、そしてサティ。誰もが胸の奥に隠しもつ、やさしい心をきゅんとさせる三つの物語を、ピアノの調べに乗せておくるとっておきの短編集。



<<基本データ>>

題名は?……………アーモンド入りチョコレートのワルツ

作者は?……………森絵都

出版社は?…………角川文庫

シリーズ?…………1冊です。

絵本?文庫?ハード?……単行本(?)と文庫

対象年齢……………中学生にぴったり

ジャンルは?………青春 あんまりしっくりこないけど

長さは?……………短めの短編が3つ

何分で読める?……2時間半あれば読めると思う

文体は?……………読みやすい、なんかしっとりしてる

どんな本?…………優しい本

<<俺のデータ>>

いつ読んだ?…………去年の2月かな

どこで知った?………森絵都を漁ってた

何回読んだ?…………2回

読み終わってすぐの感想は?……うん、こんな微妙な感情ってよくある。

総合的な感想は?………思い出って一生きれいな標本箱に入れてとっておきたい。

また読みたい?………いや、いいや、別に。


笑える泣ける心温まるハラハラシリアスゾ――ふーん爽快感しんみり切ないわくわくエグユーモア和むリアル疾走感

中から3つ選ぶとしたら?……………切ない、心温まる、リアル

<<ぐだぐだ>>

森絵都さんらしい作品です。


短い短編が、って短編が短いのは当たり前ですが、3つ収録されています。

軽くさらっと読める量なのに、内容は……なんというか……


中身がぎゅっとつまったコアラのマーチですね。


思春期の揺れる思いや思い出を額に飾ってあるような物語。

ほんっとに中学生には読んでもらいたいし、大人も読んだら若い頃が懐かしいのかもしれません。

まだ中学3年の俺にはなかなか大人の心情ってものがわからないんですよね。

本にはいろいろな大人が出てきますが………でもホントに様々で。

だからなかなか対象年齢とかも中学生以下だったらわかるんですけど、

大学生とか大人とかがわからなくて。

まあなんか違うな~と思っても温かい目で。


話を戻すと、、

1作目は世間体というものに戸惑う女の子の話。

2作目は大きくなるにつれて変わっていく環境に戸惑う男の子の話。

3作目は本当に淡い恋心を描いた話。


全部子供から大人の世界がちょっとずつ見えてきた頃の話です。

いろいろ変化する周りや自分に翻弄されながらも生きていく

誰もが経験することを本に閉じ込めています。


どこか切ない3編です。

世界の中心で、愛をさけぶ/片山 恭一
¥1,470
Amazon.co.jp





お勧め度:★★☆☆



<<あらすじ>>

「ぼくにとってアキのいない世界はまったくの未知で、そんなものが存在するのかどうかさえわからないんだ」「大丈夫よ。わたしがいなくなっても世界はありつづけるわ」朔太郎とアキが出会ったのは、中学2年生の時。落ち葉の匂いのファーストキス、無人島でのふたりきりの一夜、そしてアキの発病、入院。日に日に弱っていくアキをただ見守るしかない朔太郎は、彼女の17歳の誕生日に、アキが修学旅行で行けなかったオーストラリアへ一緒に行こうと決意するが―。好きな人を失うことは、なぜ辛いのか。321万部空前のベストセラー、待望の文庫化。



<<基本データ>>

題名は?……………世界の中心で、愛をさけぶ

作者は?……………片山恭一

出版社は?…………小学館

シリーズ?…………1冊です。

絵本?文庫?ハード?……単行本と文庫

対象年齢……………中学生~大学生がベスト。まあ大人でもいいけど。

ジャンルは?………恋愛

長さは?……………短い

何分で読める?……2時間かかるかかからないか、、。

文体は?……………読みやすい部類に入ると思う

どんな本?…………純粋なラブストーリーかな?

<<俺のデータ>>

いつ読んだ?…………中2

どこで知った?………古本屋で50円で売ってたから買って読んだ

何回読んだ?…………1回

読み終わってすぐの感想は?……重いテーマを扱ってる割には、、ラスト淡白だな。

総合的な感想は?………ヒットした割には軽い話だった。重いテーマを扱う分、もう少し練って欲しい。

また読みたい?………いや、いいや、別に。


笑える泣ける心温まるハラハラシリアスゾ――ふーん爽快感しんみりじんわりわくわくエグユーモア和むリアル疾走感

中から3つ選ぶとしたら?……………ふーん、泣ける、シリアス

<<ぐだぐだ>>

いわゆる「セカチュウ」。

映画が流行った頃は受験ともろにかぶったので、一昔前のヒット作は読んでない。

「Good luck!」とか「いま、会いに行きます」とか。

あ、でも「野ブタ。をプロデュース」は読みました、そういえば。


きっかけは2年の夏に行った愛知の古本屋で50円でたたき売りされてた。

まあ50円ならいいかな、と。


感想は…………はっきり言ってちょっとがっかりしました。


このブログで俺が読んでおもしろくなかった本は紹介すべきかしないべきか悩みましたが、

まあつまらないってことも重要な情報だと思うので、紹介することにします。

でも面白かった本のほうを優先しよう。


あらすじは<<あらすじ>>通り。

純粋なラブストーリーです。彼女が最後に死んでしまうというのもお決まりの展開。


昔朝日新聞の投書欄に、

「最近の物語は簡単に登場人物を死なせすぎだ、もっと命の重みを重視してほしい」

という中学生が投書したものがありました。

それにすごく実感した俺には、、、ちょっとこの本は軽すぎます。


なんか……ホントに書き方が淡々としすぎてて……

読んだあとの後味が悪い。

これは映画がヒットしたのでヒット作となったんだろうな。


もう少し登場人物の気持ちになって話を書いてほしかった。

手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)/新美 南吉
¥1,470
Amazon.co.jp




お勧め度:★★★★



<<あらすじ>>

冷たい雪で牡丹色になった子狐の手を見て、母狐は毛糸の手袋を買ってやろうと思います。その夜、母狐は子狐の片手を人の手にかえ、銅貨をにぎらせ、かならず人間の手のほうをさしだすんだよと、よくよく言いふくめて町へ送り出しました。はたして子狐は、無事、手袋を買うことができるでしょうか。新美南吉がその生涯をかけて追求したテーマ「生存所属を異にするものの魂の流通共鳴」を、今、黒井健が情感豊かな絵を配して、絵本として世に問います。


<<基本データ>>

題名は?……………手ぶくろを買いに

作者は?……………新見南吉

出版社は?…………偕成社

シリーズ?…………1冊だけど、キツネの話に「ごんぎつね」「狐」等がある。

絵本?文庫?ハード?……単行本

対象年齢……………幼稚園~小学生

ジャンルは?………絵本・ファンタジー

長さは?……………絵本だったら長めかな

何分で読める?……絵本は読む速さで変わります

文体は?……………絵本だったらちょっと難しいのかな。

どんな本?…………人間と狐の交流(?)の話

<<俺のデータ>>

いつ読んだ?…………小1くらいかな?

どこで知った?………いろいろあって。ぐだぐだで書きます

何回読んだ?…………5、6回

読み終わってすぐの感想は?……よかった~安心。キツネさん可愛いな。

総合的な感想は?………人間とキツネがお互いに相手を想ってつきあえたらどんなにいいことだろう?

また読みたい?………これは読みたいな。


笑える泣ける心温まるハラハラシリアスゾ――ふーん爽快感しんみりじんわりわくわくエグユーモア和むリアル疾走感

中から3つ選ぶとしたら?……………心温まる、じんわり、和む

<<ぐだぐだ>>

新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします……っていってもまだこのブログができて1か月たってませんが。

今年もたくさん本を紹介したいですね。


今年の一発目の本は冬の名作です。

作者である新見南吉さんはもうなくなっていますが、優しい話が多く今でも読み継がれています

たまたま祖母の家の近くに新見南吉さんの記念館があり、この話はなじみ深いです。


「おかあさん、おててがちんちんする」

という子ギツネ。雪の野原の穴の中、母ギツネは子ギツネのために手ぶくろを買ってやる決心をする。


しかし人間はキツネを見ると捕まえる時代。

そこで母親は子ギツネの手を人間の手に変え、人間の街に送り出す。

手袋屋で手袋を買うために。

びくびくしながら子ギツネは町へ向かう――。


心温まる話です。

ただ一見これは童話ですが、そこにはキツネから見た人間の姿が見事に描かれています。


この本を読んだとき、母親に「キツネを殺すことは悪いことか」ということを聞かれました。

今でも……答えられないですね。

キツネを捕って生計を立てている人間もいます。

しかし狐から見れば人間はただの敵です。

やめるわけにはいかないし、でもキツネの命を奪うことは肯定もしにくい。


素晴らしいメッセージが込められているこの本が今年の1冊目です。

りかさん (新潮文庫)/梨木 香歩
¥500
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お勧め度:★★☆☆☆



<<あらすじ>>

リカちゃんが欲しいと頼んだようこに、おばあちゃんから贈られたのは黒髪の市松人形で、名前がりか。こんなはずじゃ。確かに。だってこの人形、人と心を通わせる術を持っていたのだ。りかさんに導かれたようこが、古い人形たちの心を見つめ、かつての持ち主たちの思いに触れた時……。


<<基本データ>>

題名は?……………りかさん

作者は?……………梨木香歩

出版社は?…………新潮社

シリーズ?…………1冊完結

絵本?文庫?ハード?……文庫と単行本

対象年齢……………小学生~大人

ジャンルは?………ファンタジー

長さは?……………短め

何分で読める?……2時間くらいかな、文庫だったら。

文体は?……………とっても読みやすい

どんな本?…………戦時中の女の子と人形の本。

<<俺のデータ>>

いつ読んだ?…………小6の時、受験が終わってすぐ

どこで知った?………受験の時に問題文に出てきて面白かったので

何回読んだ?…………1回

読み終わってすぐの感想は?……ちょっと、、、感動半分戦慄半分。

総合的な感想は?………戦争は、、やっぱり怖い。心が狂うよ。

また読みたい?………チャンスがあれば。


笑える泣ける心温まるハラハラシリアスゾ――ふーん爽快感しんみりじんわりわくわくエグユーモア和むリアル疾走感

中から3つ選ぶとしたら?……………しんみり、ゾ――、シリアス

<<ぐだぐだ>>

受験の時に、某大手有名塾の問題文に出てきたこの本。

受験が終わってから面白そうだったので読んでみました。

受験の時は面白い物語が問題分に出てきても、読んでる場合ではないのでそれがとっても辛かった。


あらすじは……

とりあえず<<あらすじ>>のような感じ。

そしてようこはりかさんとある人形の昔の記憶に触れることになる。


その人形は足はもげ、片目はなく、ぼろぼろだった。

なぜなのか。誰がそんなことをしたのか。そしてその人形からはなぜか強い思いが伝わってくる。


記憶を覗いてみると………

戦争前にタイムスリップした。そしてそのぼろぼろの人形はとても美しかった。

しかし………それは、アメリカからある小学校に親善のために送られてきたものだった。

その頃その人形をかわいがる女の子がいた。

その女の子はその人形を大切に、大切にかわいがった。


しかしその女の子も人形も時代の流れには逆らえない。

戦争が激化してくると……。



というような感じです。

ちょっと怖い。

竹やりで小学生がその人形を突くシーンがあるのですが………怖いです。

描写と人の心が。

平気で人形を竹やりで突く子供たちの心が恐ろしい。

そして、女の子がけなげで泣けました。


まあここから先は読んで下さい。

人の心の恐ろしさを描く良作です。

ブランケット・キャッツ/重松 清
¥1,575
Amazon.co.jp



お勧め度:★★★☆☆



<<あらすじ>>

馴染んだ毛布とともにレンタルされる猫たち。「いま」を生きる人の孤独と猫のしなやかさ。リストラされた父親が家族にささやかな夢として猫を借りてきた「我が家の夢のブランケット・キャット」など、直木賞作家が贈る7つの心温まる物語。


<<基本データ>>

題名は?……………ブランケット・キャッツ

作者は?……………重松清

出版社は?…………朝日新聞社

シリーズ?…………1冊完結

絵本?文庫?ハード?……ソフト

対象年齢……………中学生~大人

ジャンルは?………日常

長さは?……………フツー

何分で読める?……3時間弱

文体は?……………重松清カラー強い。。読みやすい。

どんな本?…………猫飼いたくなる、、、かな?

<<俺のデータ>>

いつ読んだ?…………一昨日

どこで知った?………新聞にいいよーって書いてあった。

何回読んだ?…………まだ1回

読み終わってすぐの感想は?……猫って可愛いな♪

総合的な感想は?………うーん、ちょっと重松清カラー強かったけど、でも猫が出てくるのは斬新。

また読みたい?………チャンスがあれば。


笑える泣ける心温まるハラハラシリアスゾ――ふーん爽快感しんみりじんわりわくわくエグユーモア和むリアル疾走感

中から3つ選ぶとしたら?……………心温まる、シリアス、リアル



<<ぐだぐだ>>

朝日新聞のお勧め欄に書いてあったこの本。

手に入らなかったかと思ったら割とすぐに手に入った。


この本もすごく重松清カラー強いです。

心に闇を持った人がそれに向き合うのをリアルに描いています。

いつもと違ってこの本の面白いところは、「猫」がでてくるところ。


「ブランケット・キャット」とはレンタル猫。

2泊3日でいろいろな家にレンタルされる。

特別頭のいい猫しかこれにはなれず、専用のブランケットがないと眠ることができない。

だから”ブランケット”・キャット。


そんないろいろなブランケット・キャットが出会ういろいろな人の人生。



猫………今までのイメージは気ままでわがままで勝手にどっか行っちゃうってイメージがあったけど、

もう少し深い生き物かもしれないな。


この本に出てくる猫は主人公の味方となり、時には敵となり、

そして主人公は猫のおかげで自分のいろいろなところに気が付いていきます。


あとこの本で面白いところは自分で名前をつけられるところでしょうかね。

「雑」とか「ふしあわせ」とか。。

でも名前ってかなり重要ですよね。



話題の本。読んでみては?