録画しておいた映画を少しずつ観ているのですが、
作品が有名すぎだったり古すぎだったり無名すぎだったりで書くに及ばず、
という作品も多くて、
レビューを書くは心に留まった作品って感じになっています。
今回は「マイバックページ」
川本三郎氏の同名小説(自伝?)を映画化したものです。
川本三郎氏は東京大学法学部を卒業後、一年の就職浪人を経て朝日新聞社に入社し、出版局に配属される。
雑誌記者時代に朝霞自衛官殺害事件に関与し、逮捕。
朝日新聞社を懲戒免職となり評論家・取材ライターなどの仕事へ転身。
簡単な経歴はこんな感じで
マイバックページは記者時代のお話。
朝霞自衛官殺害事件を中心に
1960年代の時代の若者の姿や、
活動を客観的に見るジャーナリストである自分と個人的な感情が交錯し若い社会人ゆえに暴走する姿、
そして報道の在り方、
組織の中にいることや体制に対するジレンマ
そういったものが描かれた作品です。
主演(川本三郎氏役:劇中では沢田雅巳)は妻夫木聡。
朝霞自衛官殺害事件の主犯ともいうべき菊井良治役:劇中では梅山に松山ケンイチ。
70年代安保に向けて激化する活動を見ながら
社会人になった沢田は活動の赤裸々な姿を記事にしたいと熱い思いを抱いていた。
取材の中で知り合った梅山に同調するところがあり、沢田は梅山と懇意になっていく。
梅山は口ばかりのえせ活動家だったが、本物になりたくてあがいていた。
スクープがほしい沢田と本物になりたい梅山はお互いに利用しあう。
そして朝霞自衛官殺害事件が起きた。
それを知らされ、梅山と警察に届けないという約束を交わして、信憑性を高めるための証拠品を受け取り、いち早く記事にした沢田。
しかし、同僚に警察に届けられてしまった。
梅山も沢田も間もなく逮捕される。
個人的には松山ケンイチの演技に震えました。
ちょっと信じがたいことを当然のように語る
気味が悪くて怖い感じの思想犯にありがちな口上を
巧みに見せてくれました。
時代の怖さもよく描けていたと思います。
この時代は戦時中と大差ないのだなぁって感じでした。
つまり、人間として(自分の行う行為として)確信犯がまだ許されていたという印象です。
今では考えられませんね。
だけど、それほどに真剣に生きていたエネルギーを感じさせられるのも事実で
命が身近にあるからこそ思想も犯罪もありありとしていたのではないかと思うのです。
今はなんだかそういうものが少しぼやけている気がします。
流れてそんな時代を作り上げたのは自分たちなのですけどね。
余談ですが
この映画を観た翌日に
未解決事件についての特番を観たんです。
警視庁長官狙撃事件についても編集されてたんですね。
これがまた興味深くて。
オウム真理教関係者が犯人と言われていたのが実は真犯人は別にいて
その人からは、赤い色の香りがプンプンするんです。
あ、私は左翼ではありませんよ。
ただ、戦後の活動家のしてきたことや激化した学生運動などには
ただならぬエネルギーを感じさせられるのは間違いなくて
どういうわけかその時代にノスタルジーを感じてしまうのです。
その時代を生きてきたわけじゃないのに笑
ダブルで
学生運動の盛んだった時代に
私の脳を持っていきました。
強い意志(思想)とむき出しの命
飽食など予測することもできないハングリーさ
試行錯誤で手に入れようとする自由
そんなものに惹かれている自分を改めて認識させられた作品でした。
![名前](https://emoji.ameba.jp/img/user/my/my-angel-mari/1973488.gif)
作品が有名すぎだったり古すぎだったり無名すぎだったりで書くに及ばず、
という作品も多くて、
レビューを書くは心に留まった作品って感じになっています。
今回は「マイバックページ」
川本三郎氏の同名小説(自伝?)を映画化したものです。
川本三郎氏は東京大学法学部を卒業後、一年の就職浪人を経て朝日新聞社に入社し、出版局に配属される。
雑誌記者時代に朝霞自衛官殺害事件に関与し、逮捕。
朝日新聞社を懲戒免職となり評論家・取材ライターなどの仕事へ転身。
簡単な経歴はこんな感じで
マイバックページは記者時代のお話。
朝霞自衛官殺害事件を中心に
1960年代の時代の若者の姿や、
活動を客観的に見るジャーナリストである自分と個人的な感情が交錯し若い社会人ゆえに暴走する姿、
そして報道の在り方、
組織の中にいることや体制に対するジレンマ
そういったものが描かれた作品です。
主演(川本三郎氏役:劇中では沢田雅巳)は妻夫木聡。
朝霞自衛官殺害事件の主犯ともいうべき菊井良治役:劇中では梅山に松山ケンイチ。
70年代安保に向けて激化する活動を見ながら
社会人になった沢田は活動の赤裸々な姿を記事にしたいと熱い思いを抱いていた。
取材の中で知り合った梅山に同調するところがあり、沢田は梅山と懇意になっていく。
梅山は口ばかりのえせ活動家だったが、本物になりたくてあがいていた。
スクープがほしい沢田と本物になりたい梅山はお互いに利用しあう。
そして朝霞自衛官殺害事件が起きた。
それを知らされ、梅山と警察に届けないという約束を交わして、信憑性を高めるための証拠品を受け取り、いち早く記事にした沢田。
しかし、同僚に警察に届けられてしまった。
梅山も沢田も間もなく逮捕される。
個人的には松山ケンイチの演技に震えました。
ちょっと信じがたいことを当然のように語る
気味が悪くて怖い感じの思想犯にありがちな口上を
巧みに見せてくれました。
時代の怖さもよく描けていたと思います。
この時代は戦時中と大差ないのだなぁって感じでした。
つまり、人間として(自分の行う行為として)確信犯がまだ許されていたという印象です。
今では考えられませんね。
だけど、それほどに真剣に生きていたエネルギーを感じさせられるのも事実で
命が身近にあるからこそ思想も犯罪もありありとしていたのではないかと思うのです。
今はなんだかそういうものが少しぼやけている気がします。
流れてそんな時代を作り上げたのは自分たちなのですけどね。
余談ですが
この映画を観た翌日に
未解決事件についての特番を観たんです。
警視庁長官狙撃事件についても編集されてたんですね。
これがまた興味深くて。
オウム真理教関係者が犯人と言われていたのが実は真犯人は別にいて
その人からは、赤い色の香りがプンプンするんです。
あ、私は左翼ではありませんよ。
ただ、戦後の活動家のしてきたことや激化した学生運動などには
ただならぬエネルギーを感じさせられるのは間違いなくて
どういうわけかその時代にノスタルジーを感じてしまうのです。
その時代を生きてきたわけじゃないのに笑
ダブルで
学生運動の盛んだった時代に
私の脳を持っていきました。
強い意志(思想)とむき出しの命
飽食など予測することもできないハングリーさ
試行錯誤で手に入れようとする自由
そんなものに惹かれている自分を改めて認識させられた作品でした。
![名前](https://emoji.ameba.jp/img/user/my/my-angel-mari/1973488.gif)