録画したまま放置していた映画を1本。

ようやく見ましたよ。




今日は子供が昼間にお出かけしたのでその隙にね^m^




『八日目の蟬』


公開当時から
話題になってて
すごく気になってた映画。


母娘ものって
かなり反則・・・

って思うけど、やはり心が動かされてしまうんですよね。


ドラマのMOTHERもそうだったけど・・・




まず。


キャストについて

井上真央ちゃん

さすがにこの役は賞をもらっただけあるわ

て感じの

生い立ちのおかげで感情をうまく表せない不器用な姿が

うまく演じられていたと思いました。




永作博美さん

役者としてもう大好きなので。

疲れた感じ、怯えた感じ

感情すべてが目に見えていちいち引き込まれました。




小池栄子さん

ワケありの女性、登場した瞬間からわかるのですが

これは監督の指導?役作りのたまもの?

キャラとしてはいい感じだったと思いました。




ストーリーは

うーん・・・・。



一人の母として

そして娘として

一言では言えない複雑な思いがしました。




単なる母娘の愛情ではなく

愛したい

という母性が、醜い形で表現されていたと感じましたね。




主人公のえりなが誘拐されてどんな生活を送っていたか

そして現在のえりなの生活を交互に織り交ぜなががら

話は進んでいくのですが



誘拐されていた時のほうがえりなは幸せであるわけです。




むごくないですか。



本当の母親・・・


誘拐されていた時期にこの上ない愛情を注がれてしまったんです。


自分になつかないんです。我が子が。





そして、笑顔を見せれない母親になり

えりなは十分な愛情に満たされない中で成長し

変にクールで人と関わるのがヘタな人間になってしまうんです。




ラストでは

えりなを人として形成しているかすかな愛情の部分は

誘拐されていた時期の封印された記憶がほぼ全てであることがわかります。

えりなは
誘拐犯であるけれど母親として共に暮らした女性にしてもらったことと同じことを自分の子供にしようと考えるのです。






八日目の蟬は

ほかの蟬より一日多く生きてしまった蟬のこと。






それを淋しいと感じるのか

7日で死んでしまった蟬には見えなかった世界が見れて幸せだと感じるのか




つまり

他人と違うことを

幸せに思えるかどうか



ということを問いかけているのかな


と思いました。






そことは関係なく


私は


本当の母親に

異常に同情してしまいました。


空白の4年がなければ

もっともっと愛せたかもしれないのに。

もっといい親子関係が築けたかもしれないのに・・・


愛せなかったかもしれないけど・・・



感動というよりは

なんとも言えない

母娘愛の物語でした。




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