ダニー「どうして兄さん・・・違うって自分で言わないの?・・・


そうでしょう 殺人の疑いをかけられてるのに言わないなんて」


アンジー「殺人より悪いことを隠すために」


ダニー「殺人より・・・悪い?」


アンジー「マックスには公金横領より迷子になることの方が悪かったようにさ」



BY 三原順  はみだしっ子<窓のとおく>より





私の人生のバイブルとも言えるはみだしっ子シリーズの中の言葉です。



このシーンは、ダニーという少年の兄がいつも着ている珍しい服のために殺人の疑いをかけられているときに


マックスという少年がダニーの兄が着ている珍しい服と同じ服を着た別人を迷子になったときに見た


だから服だけでは殺人現場にダニーの兄がいたとは言い切れないと


そう言った後のダニーとマックスの兄貴分のアンジーのやりとりです。


マックスは迷子になったときに乗り物を乗り継いでみんなのお金を使いはたしてしまったのですが


それを迷子になったと言いたくなくて


かわいい女の子を見つけてデートして使ってしまったとみんなに言っていたんですね。


マックスにはお金を使ってしまったことよりも


迷子になったことを知られたくなかったわけです。


それをこの時に口走ってばれてしまうのですが笑



言葉の説明のために話まで説明してしまいましたが


かえって混乱したらすみません^^;




で、この言葉の何が好きかというと


価値観やプライドの違いを言ってるとこなんですね。



人によって重きを置くものって違うってことです。


ダニーの兄はその珍しい服を着ていないときに勉強をしていたりしたのですが


そのまじめな自分を父親に知られることが


何よりも嫌だったんです。殺人犯にされるよりも。


理解しづらいかもしれませんが


確かにいると思うんです。


理解できないようなポイントを持った人って。


私自身もどっちかと言えば他人に理解されづらいポイントを持ってると思うんですが


だからすごくよくわかるシーンで。


いろんなことで感情がこじれてしまった人や、ひねくれてる人や


何かに思い入れの強い人は一般的な価値観やプライドと違うものを持ったりすると思うんです。


多くの人はこちらを選択するだろうと思われる場面でもそうじゃない人もいるんだよと


気付かせてくれる言葉です。



余談ですが、この話を読んだときは私が小学生のとき(と思う)で


私の家族がちょうどこのダニーの家族と似たような感じで


痛々しい思いで読んだのを覚えています。


父が親戚の前で子供のことをうすっぺらに自慢して、そのことで父が陰で悪く言われるのを聞いて


暴れたくなった記憶があります。


そんな風になるなら自慢されるような要素をなくしてしまえ


てか、くだらない自慢してんじゃねぇ!くそじじい!


(言葉悪くてすみません^^;)


こんな感じでした。


まるっきりダニーの兄でしたね。




っと、話をもとに戻して・・・



価値観は人それぞれ。


大事にすることや嫌なこと、多数の枠の中にはめ込んで考えたのでは


関係にひずみが生じることもありますよね。


人一人ひとりしっかりと見つめ、尊重していけたらなって思います。    名前