妊婦健診があった日の夜


パパが珍しく「どうだった?」


と聞いてきた


いつもは何の関心もなく

健診の日すら把握してないのに




私「異常なかったよ」


パパ「ふーん…」


私「何か知りたい事でもあるの?」


パパ「何か分かったの??」


私「…言わない」


パパ「何でなん!」



何かを聞き出したいパパと

まだ言いたくない私の戦いが

始まった



パパがしつこいので

言ってもいいか…と思った



パパ「何で言いたくないん?

   何が分かったん?」


私「性別に決まってるでしょ」


パパ「分かったの?」


私「たぶん…ってゆうのは…」


パパ「どっちなん?」


私「残念ながら、パパの希望通りでは…」




パパは「女の子がいい」と言っていた

その後で「やっぱりどっちでもいい」とも

言ってたけど、何となくパパの気持ち

分かるよ



パパ「そうか…何で分かったの?」


私 「だって、ブツがみえたもの」


パパ「そうか〜…そうか…

         いや〜アレだねぇ…」


と訳の分からない事を言っていた


私「残念だったね」


パパ「別にいい!コレばっかりは

   仕方ないんで…

          別にどっちでも…」




男の子で、また辛い思いをしながら

育てていかなければいけない事を

心配してくれたのかな、と思う


自分の事よりも私の事を


きっとその度にいろんな事を

思い出してしまうだろうから


それを回避したかったんじゃ

ないかな


でもそれは避けられなかった


幸せな思いの中に寂しさを混ぜながら

育てていかなければいけない


ずっと


大丈夫、覚悟はできてるから


私は大丈夫だから