午後から美容院を予約していた

こんな時に…美容院

本当に自分すごいと思う



葬儀でみすぼらしい姿をみんなにみせたくなかった

それと、わずかな時間でも、現実から逃げたかった



美容院の人は、まさか明日が息子の葬儀だなんて思ってない

私が、子を亡くした親だと分からない

ここでは、私は普通の客だ

仕事の休日を利用して、美容院にきた

ただの客

鏡に映った自分にそう言い聞かせた





大丈夫




ここにいる人は誰も知らない


何も知らない






その事がとても気持ちを楽にしてくれた