大学病院での検死が終わったと

警察から連絡があった

息子の身体が帰ってくる

次の日の朝に葬儀場の人が

引き取りに行ってくれる事に

なっていた



葬儀場の人は

「私達が警察から引き取って、

湯灌(ゆかん)も終わらせて、

会われた方がいいかと思います」

と言っていた



「その方がショックが少ないかと…」



確かに、解剖を終えて、どんな形で


帰ってくるのか


あの、ファスナー付きの袋みたいなのに


入れられて帰ってくるのか?



退院の時より、遺体感でてると思うから


みれないかもしれない



いや、みたくないかな……



そう思った



葬儀場の人はさすがプロだから



そういう細かい部分も配慮が


ちゃんとしている




息子の身体は葬儀場の人に任せて



私達も一緒に警察に行って


話と、手続きだけした




警察の入り口で案内をしてくれた


女性の警察官が、友達だった



「大変やったね」



と声を掛けてくれたが、



バタバタと急いでいたので、


ちゃんと話す事もできなかった



大学病院からの死体検案書(死亡届)をもらい、


料金10000円を支払い、


パパは市役所に


私は葬儀場へ向かった