たまたま見つけた漫画。
「こないでコウノトリ」
主人公の母親が常位胎盤早期剥離によって妹と一緒に亡くなってしまったのをきっかけに、
自身が妊娠出産することにトラウマを抱えてしまったけれど。
なかなかそれが周りに理解されないという話。
読んでて、
主人公の妊娠出産恐怖の立場から見れば。
大切な人が妊娠したことによってある日突然居なくなってしまったなんて。
怖くなるなるのも共感できるし。
旦那さんの、「長男」としての役目に囚われて、焦ってしまうのも何となくわかってしまう。
でも、いくら「怖い」と訴えても、理解されず、早く子供を産んでと強要されたら。
奥さん側の気持ちに寄ってしまうなと。
私自身。義両親に急かされ続けましたから。
旦那に問題があるとわかった時なんか、
ありえない事に、
「種だけでも使う事が出来たら、義父や義弟に頼んで貰うのにね」
と、ゾッとする事を義母に言われました。
私に旦那以外の精子を入れたいと?
何言ってるのこの人。
そこまでして孫が欲しいの?
と、この義父母達の感覚の恐ろしさに私は夜な夜な泣いてしまった程です。
孫が欲しいのは分かりますが。
それを相手に強要するのは、立派な家庭内DVではないでしょうか。
この漫画には、主人公が怖いと言った時。
義母と旦那は「今の医療技術は上がってるから大丈夫だ」と意味も分からない自信満タンな理由を堂々と言い放ってますが。
いくら医療技術が上がったとしても。
「もしかしたら」という状況が来ない訳では無いのに。(それを理解していたのはちゃらんぽらんの義弟だったという‼️なんというオチ
)
自分は何事もなく産んだから大丈夫と言う義母も🗣
今の医療技術に絶対の信頼を置きすぎて、奥さんの気持ちを置いてけぼりにしている旦那も。
頭を思いっきり叩いてやりたいと思ってしまった笑
奥さんの気持ちを無視して、強引に子供を作れば、旦那さんはご両親から弟と比べられる事もなくなるから、ほっとするでしょうけど。
それって結局家庭内暴力に入りますよね。
そこに、「愛」なんて
ないですよ。
妊娠中も、出産も。
経過中何があるが分からない。
現に、私だって。
お腹の子が死なないか。
無事産めるのか。
出産中子供が亡くなったら。
私に何かあったら。
色々考えてしまう。
何事もなく産める事って。
本当に奇跡に近いんだって、思う。
知り合いが、前にポツリと言っていたこと。
出産は、棺桶に片足突っ込んでる
これ聞いた時、ドキリと冷や汗出ました。
まさにその通りだと思うから。
昔見たドキュメンタリー番組で。
出産後に容態が急変して、子供をその目で見ることも無く亡くなった女性についてやっていて。
最後だからと、息途絶える瞬間に、母親(女性の親)が女性の腕の中に子供を寝かせてあげていた
場面が、今でも頭から離れません。
子供が助かる時。母親が助かる時。
どちらも助からない時。
この2つしかないと思ってしまう(´・ω・`)
だって、怖いと根付いた恐怖を乗り越えるって、難しいと思うんです。
恐怖のトラウマは、時間が経てば治る訳では無いですし。
こういったメンタル面って、難しい話題を漫画にしてるなと思いました。