こちらの作品は私のオリジナル作品です。
他サイトで投稿しているものをこちらで載せています。
盗作では有りません。
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お公美さんは、首を傾げながら聞いてくるが、私にどんな答えを期待しているのだろうか…………


あれだけ賑やかな暮らしをしていたのなら、確かに今の私の状態では、物足りなさを感じてしまうのも無理はない


しかし……………



「…………構ってもらいたいが為に、こんな茶番をなさっているなら、はよう前のように仕事に成を出して貰いたいですな?」


「若女将?」

「………せやかてそうやろ?

あちきにだけ、迷惑かけるんなら、なんも文句は言いません

せやけど、お公美さんや厨房の板前さん、番頭の榊原さんにまでえらい迷惑かけまくって……………

ほんに、子供やありまへんのやから、そこの所ようけ考えてもらいたいですわなぁ?」



頭を抱えながら、そう言い放つ


自分らの仲で今回のような行動をとるのは一向にかまわない


しかし、他の人に迷惑かけて、仕事を放り出すような行動は。一番許せなかった


「それでなくとも、どうにかなるやろ思うて様子見てたんに………一向に食事は摂らんし、酒は飲むし……………


いい加減苛ついて仕方ないわほんに…………」


荒々しい口調で言い放ち、残っていたお茶を全部飲んでしまう



「…………ですから、この前若旦那に、初めてご自分の言葉で注意を促したんですね?」


お公美さんは、そんな私を見て、苦笑しながら問う


私はそれを言われ、余計にムッとする


そう、あまりにも、腹ただしくなって、ついつい若旦那に、言葉をかけてしまったのだ






『……………若旦那?
ようけ食わんですな?
何処かそぐわないなら、どうぞお医者様へかかってくんし』






しかし、若旦那はこれに対し




『うるさい…………っ、』



と一喝されてしまったのだ




心配して言ったのに…………



うるさいとは如何様か…………


それからというもの、相手に言うのも癪に触って仕方がない為、黙って様子を伺っている



「せっかく声をかけても、うるさい言われたら、良い気分はせぇへん」


頬杖を付きつつ言い放つ


しかし、それに対してお公美は苦笑いをするばかり



「確かに、初めて若女将がご自分からお声を掛けるなど、珍しいものでした


しかし…………」



苦笑の表情のまま、私をじっと見つめ、ゆっくり口を開く


「口調と態度が…………思わしくありまはせんでした」

「はい?」


私は、一瞬なんの事かわからず首を傾げてしまう


しかし、すぐにその内容を理解すると、余計頭に来てしまった