早くも

明日は5年目。

未だに鮮明に思い出す。


上下左右に揺れ動く自宅。

怒号をあげているかのような地響き。

あの日の記憶は、無くならない。

けれども、月日は止まらず。

あの日を知らない子供達がいる。

今年で、丸4歳を迎える世代は、何故仮説があり、何故家を探さなければならないのか分からないだろう。

聞かせてあげるけど、現実味は帯びない。

戦争を知らない私達みたいに。

大変な事は理解できても、どこか他人事のように感じているのではないだろうか。


そう思うと、風化するのはこんなにも速いのかと、悲しくなる。

長いようで短い5年。

あっという間だ。

本当に、あっという間。


どうか、この一年も、何事もなく。

当たり前な幸せの中


過ごせます様に。