朝、起きたら雪がチラついていた。

冷たい風も吹いていた。

空を見ると、どんより灰色の雲が空一面に広がっていた。

まったく、一緒だった。


4年前の3.11の時と。


唯一変わったのは、
荒れ果てた田んぼや畑があること。

除染ででた処理できないゴミが、
白い塀に囲まれ、留置されている景色。

4年も経って、変わったのは。
それだけ。

本当に、それだけ。


活気ある人々の笑顔も。
生き生きしてる姿も。
見ることはなく。

あるのは、悲しみ。
虚しさ。
焦り。
イラつき。

あれから、どことなくみんなに感じている
雰囲気。

それも変わらない。

大丈夫と、思っていたんだけど。

津波で家が流されたわけでも、家が壊れたわけでもない。  


原発の影響がひびいているだけで、
家族もいる。


なのに、当時体験した地震の揺れや、
これからどうなるのか分からない不安や恐怖が、思い出して。

ナーバスになってしまった。

時間や歳月が過ぎるのは、早いけど。

気持ちがついて行かないで、取り残されてる。