こちらは他サイトで書いている私のオリジナル作品です。
盗作ではありません。
しかし、ポケクリとこちらのサイト以外で見かけた方はご一報下さい。






一番の原因は、どんな手段をとっても嫁をもらおうと考えた父が悪いのだ


親戚らに触発され嫁をめとれと躍起になったのだろう


足元を掬った要求を突き付けて、最悪な行動をしたもんだ



私が、父に噴怒していると、旦那が「若旦那」と声をかけてくる



「…………なんでしょうか」



私は、少し強めの口調で応えてしまい、しまったと思ったが、旦那は気にしてないのか嫌な顔などせずにこちらをまっすぐ見た


「若旦那は、夕蘭を……好いておられるか?」

「…………え?」


唐突すぎる質問に、私はついついアホ面で固まってしまった


「好いておられるか?」


旦那は、もう一度問い掛けてくる

私は、どうしたものかと困り、俯く


正直に話してしまおうか

いやしかし、相手が榊原ならとんと言えるが、夕蘭を育ててきた謂わば親に、ハッキリと好いていると言うのは……………些か気恥ずかしくてならない


しかし、ここで言葉を濁しては、とんでもない結果になりうる場合もある



私は、自分自身に喝を入れて、旦那を改めて見つめる


「…………私は、夕蘭を好いてます


出来れば、きちんとお互いに向き合い、後生を共に過ごしていけたらと……………」


「そうですか…………」


旦那は、私のその言葉を聞くと、悲しそうに俯く


「…………旦那?」


夕蘭が好きだと言ったのに、悲しい表情をされ、私は戸惑った



何か間違った事を言ったか?