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「…どうすればいい?」

小柴は、頭をわっさわっさと掻きながら問う


「……彼女に、きちんと気持ちを伝えることです


ふざけた言動ではなく、深意の篭った言葉で……」



美姫は、目をつむりながら言い放つ


「彼女にとって、一番苦しいのは………彼が自分のことをどう思っているのか……わからないこと


自分のことが好かれていなくとも、しっかりとした気持ちを伝えてもらえれば、それなりに納得すかと思います


今はまだ、繭になる手前


己の意思がはっきりしている今日か、明日中に伝える事を進言いたします」



つむっていた瞼をゆっくりと持ち上げ、しっかりと小柴を見つめる美姫



「……………了解した」



小柴は、なんともいえない緊迫感を感じながら、それだけを伝える


美姫はそれを聞くと、では、と小柴を部屋から退出するように言い渡す


小柴は、言われるがまま、その場を後にした



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