此方の作品はポケクリにて公開している私の作品です。盗作ではありません。しかし、著作権は私に有ります。似たような作品を見つけた場合にはご一報下さい。




「…………まれに、


まぁ、大半てすかね?



仮身請け人に気に入られたり、あの子等が仮身請け人を好きになってしまう可能性が出たりするんです


そんときは、仮から本身請けに変えて手続きができるように、対応を考えているんですが、このことは娘らは知りません」



「…………いえばいいと思いますが…………隠す理由がありますか?」



今一隠す理由がわからず、首をかしげながら言う


すると旦那は、プカプカとタバコを吹きながら、考え込むように私を見た


「…………この事を知ってしまえば……………仮身請けの意味がなくなってしまうんですわ


それに、独り身だけやないんです

奥方がいらっしゃる身請け人もいらっしゃるんです


こちらから無理に頼んで仮身請けになられている方々もいる



仮身請けと本身請けができると判れば、その人らにすぐ恋心を抱いて、実らん恋を経験してしまう



仮身請けを設けているのは、あの子らが、自分で幸せを掴む事ができるようにしてあげたいからです


その一つの道が、苦しい道となっては……………意味がないんです」


カンと小粋のいい音を出しながら、タバコの筒を小鉢に叩くと、旦那は、最後を強めに言い放つ



「…………………」


旦那の言いたいことは、もの凄く理解出来た



と同時に



ある仮定までもが、思考を霞めてしまう



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