この小説は、エイブリスにて公開中の作品です。なので盗作ではないので、驚かないで下さい。しかし、著作権は私が持ってます。似たような小説があったら、ご一報下さい。確かめます。

では、ご覧ください。






~Count4~







「…………人は、気付かずにほんの少しですが、言霊の力を備えています



普段は、全く、相手にも自分にも、効果は現れません


しかし、ほんの少しの、強い恨み辛みの力が加われば、簡単に自分や相手を傷つける狂気の力と化してしまう

しかし、それはあくまでも近くにいる相手のみに限ります


ですが、私の場合、恨み辛みがなくても、その力が常に上回っているため、少し使っただけでいとも簡単に、今ここにいる状態で、反対側にいる海外の人間さえも、操ることができてしまう」




美姫は、ずっと置きっぱなしだったお茶に、手を伸ばし、軽くすすると、再び口を開いた



「……………私のこの力が噂になり、悪の組織に身柄を拘束されてしまえば、あっという間に……………世界は滅びてしまうでしょうね……………」



説明が終わると、二人は固まってしまう


その様子をみて、美姫は苦笑を浮かべるしかなかった



結局は、神の力に等しいこの力は、人間にとったら最悪の凶器でしかないのだ


その事実を、再確認する形になり、こころなしか胸の痛みを感じ、うつむいたときだった


すっと、視界が闇に覆われる


私は、急な出来事に身体を堅くする


「ごめんね…………」


「…………!!」



覆われたのは、小柴の広く大きな腕の中だった


「君が、そこまで恐れている力なら、他人に明かす必要はないか


本来なら、君にも力があるって事で特殊能力科に転校してきたんだけど、一般科に空白がなくて特殊能力科としてはいった事にしよう」


「…………いいのですか?」


美姫は、小柴の言葉に耳を疑った

「なぁに、そういった事は稀にあるよ」


小柴はにかっと笑いながら言う…が、…………



「………いえ、教員のあなたが理事長さんを差し置いて勝手に決めていいのですか?」



美姫はそこが心配でならなかった