小説blog～夕蘭の恋～

こちらの作品は、ポケくりにて公開中の作品です。盗作ではありませんのでご注意下さい。また、著作権は私にあります。似たような作品がこざいましたらご一報下さいませ。



頑固と言われたじじいだって、甘えりゃころっと態度は変わる



『客』はみんな同じ



「すごいな！夕蘭は天才だ…………夕蘭のような女性と夫婦になれてよかったよ」



宴も終わり、二人で座敷に入ると、若旦那は、ニコニコ笑いながら言う



呼ぶな…………


「………旦那、あちきは蘭です。お間違えのないよう…………」


「……………ああ、そうだったな…………蘭」




汚らわしい……………


「…………それと、先ほどのお話ですが、別に凄いことやありまへん、あちきらは客商売を生業としとります。謂わば、種類は違えど立派な商人…………この世界じゃ当たり前のことでやんす」


「…………っ」



旦那は、それを言うと、苦虫でも噛みしめたかのように顔をしかめる


だまされへんで？


そないな顔をしても、あちきはだまされん


この婚姻は、最初から義理でなってるもの…………


なら、あちきだって義理で務めさせてもらわんとな………………



この婚姻を決めたこと…………後悔しとっても遅いで？


復讐や…………これは…………