第59回ダイヤモンドS(15日、東京11R、GIII、4歳上オープン国際、ハンデ、芝3400メートル、1着本賞金4100万円=出走16頭)北村宏司騎乗で2番人気のモンテクリスエスが中団から伸び、重賞初制覇(通算4勝目)を飾った。3分29秒4(良)はコースレコード。2着には12番人気のブレーヴハート、3着は7番人気のスノークラッシャーが入り、3連単30万7420円の大波乱。1番人気のフローテーションは12着に敗れた。
ダイワスカーレットが戦線離脱して間もない松田国英厩舎から、長距離界のニューヒーローが誕生した。シンボリクリスエス産駒のモンテクリスエスが自慢のスタミナを武器に重賞初V。コースレコードをマークする優秀な内容で、春の盾に名乗りを上げた。
道中は中団より少し後ろに位置。2周目の直線で外に持ち出すと力強い伸びを見せ、先に抜け出したブレーヴハートをしっかりと差し切った。
「スタートで馬が少し緊張して遅れたけれど、そのあとはスムーズ。折り合いがついたし、ずっと手応えがよかった。直線でもよく伸びてくれました」。鞍上の北村宏司騎手は、左腕骨折で固定していたプレートを除去する手術のため1月18日に騎乗した後に休養、前日の14日に復帰したばかり。いきなりの重賞Vに笑顔いっぱいだった。
素質馬の才能開花に、松田国調教師も喜びを隠さない。「昨年の夏を境にして、馬に実が入ってきたとともに、成績が安定してきました。53キロで勝って、(天皇賞で斤量が増えて)通用するかどうかですか、望めるところまではきました」。次走は未定だが、春の盾に向かってさらなるパワーアップを目指す日々が始まった。
出典:サンスポ