もう半年たったし、禊も済んだかなと思うので。

小説風に綴ってみようと思う。

夢を追って人生が狂った男。

これは、その半年間の軌跡。

※この話は実体験をもとにした記録です。
※全12話

Day 1
━━━━━━━━━━━━━━━━

第1話:Invitation(「店長」という名の招待状)

━━━━━━━━━━━━━━━━

「小1の壁」を感じていた時期。

売りに出ているクライミングジムを見つけたところから、この話は始まる。

アポを取り、少し雪がチラつく中、新横浜から小田原まで内見へ。

行ってみると、想像以上に立派な施設だった。

ただ、売却金額もそれなりに高額。

その場では「これは無理かな」と思い、一度辞退した。

その後、「値下げする余地がある」と連絡をもらい、再び検討することに。

しかし今度は、通勤距離と交通費がネックになり、再度辞退。

お断りの連絡をしてから、2週間ほど悩んだ。

「これが、自分の夢を追う最後の機会なんじゃないか」

そんな思いが頭から離れず、妻に相談した。

「一回やってみたら?」

その一言で、背中を押された。

もう一度、こちらから連絡してみることにした。

すると、思いがけない提案が。

「店長としてやってみないか?」

共同経営でという話だったが、最終的には業務委託という形。

そこはまあ、仕方がないことだと思っていた。

ただ、契約内容はなかなか厳しかった。

【利益が出たら折半。損失も折半。給料は無し。】

半年間のジムの収支は事前に確認していたので、正直、厳しいなとは思っていた。

オーナーの「料金の見直しをするから大丈夫」との言葉を信じることにした。

(実際には半年間運営したが、結局一度も黒字になることはなかった。現実は厳しい)

ちょうど昨年の今頃の3月、勤めていた会社との退職交渉と引き継ぎを進めながら、土日はジム作業の研修。

常連さんたちの冷ややかな視線が気にはなったが、それでも期待に胸を膨らませていた。

ここから、自分の挑戦が始まると思っていた。
 

続く。

 

ちなみに今は、Tシャツのデザインをしています。
「背中で語れる」をテーマに試行錯誤中。

興味があればのぞいてみてください。

 

▶ maverick climber