小さい太鼓 -24ページ目

小さい太鼓

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インド北部の都市近郊で人間が野生のトラに食われる事件が最近、相次いだ。人里離れた森での被害は時折起きるものの、今回は幹線道路や鉄道駅からそう離れ ていない場所で起きており、地元住民は「人食いトラ」におびえる日々を過ごす。
世界規模で激減しているトラの保護が進む一方で、人間社会との共生が課題に なっている。

首都ニューデリーから車で4時間半。北部ウッタルプラデシュ州にある人口約90万の中規模都市モラダバード近郊の村々で、昨年12月から今年2月にかけて住民8人がトラに殺された。
襲撃直後に村人が追い払ったケースを除く3件で、被害者は体を食われていた。

インドでは保護区拡大などの政策が実り、トラは3年間で約300頭増えた。
野生生物保護協会は「インドは野生のトラを救う最良の機会を与えている」として いる。
コルベット保護区のサケット・バドーラ副所長は「インド人の多くが動物に寛容なことが背景にある。動物を見て神を連想していることからも分かる。
ヒ ンズー教の女神ドゥルガーの乗り物はトラで、別の神ガネーシャの頭はゾウだ」と話す。

 コルベット保護区近くでは最近も、別のトラに襲われて住民が死亡する事件が相次いでいる。
保護協会や地元当局が保護区周辺に監視カメラを増設したとこ ろ、最近も3頭のトラの姿をとらえた。
州当局は総選挙の投票日だった17日も警戒のため、麻酔銃を装備した対策チーム4班を配備させた。

 息子を失ったラグナットさんは、「トラは保護区で観光客や密猟、違法伐採に脅かされているから、村まで来るのではないか。
これ以上、トラのすみかが広がれば脅威だ」と訴えた。