AJ福岡主催の414嘉麻BRMブルベ300kmに挑戦してきました。
コース
は←こちら。
300km走って獲得標高は2800m。
前回の岩国200kmの獲得がそれ以上だったし、
今回は上がっても最大700mの水分峠、
こちらは一度経験済みの山・・勾配もゆるく厳しい峠ではなかったので
上りに対する不安はあまりありません。
また、気温も高め、雨の予報もなくお天気に恵まれたブルベでしたが・・・
15時スタートのため、テーマは夜走行!でした。
なにしろ、ワタシはドがつく近眼。
夜になると車の運転も少し不安があるほど、見えなくなってくる。
しかも、怖いものぎらい・・・
遊園地でもジェットコースターは大好きだけど、お化け屋敷は大嫌いなのだ。
あらかじめ計算してみると
日田を過ぎた後のほそーくてくらーい山道あたりで日が暮れて、
安心院の峠超えはたぶん深夜1時過ぎくらいか・・。
ひとりで逝くには心細すぎる。
いまいち決断しかねているところへmyauさんあらためmasaya兄貴も参戦するらしい。
山道を一緒に行ってくれるか?とお願いしたら
「いいよw♪」とお返事してくれました。
ただ、後から思い起こせば・・・そういえば言ってました。
「がんばってついてきー」と・・。(←これ、前ふり。非常に大切なところ)
4月14日当日。
朝、家事をかたづけて10時から2時間眠りました。
12時過ぎてバタバタしてたら時間がなくなってスタート会場に2時半過ぎにやっと到着。
ブリーフィングはとうに終わっていた・・・汗!!
あたふたてんぱってるワタシ。
あら?でもまだ兄貴もおらん。
ワタシより遅れて兄貴ゆうゆうと現る。
二人仲良くスタートチェック↓
スタート前はワタシも当然のことながらヘアもメイクも決まってるぞ。
その後めちゃくちゃになっていくのですよ・・
だんご虫代表の
「そろそろ行こーかあ。」
の、つぶやきがスタートの合図という
なんともゆるーい感じがワリカシ気に入ってます。
これから始まる壮絶なドラマとのアンバランスがよいのだw
↓というわけでスタートのワタシ。
満面の笑み!
だって、これから飽きるほど自転車のれるんよw!!しかも夜徹し!!
スタート後、のっけから追風に乗って兄貴はハイスピード。(本人は七割と言ってました。)
どんどん、前を行く集団をごぼう抜きしていく。
うっそw 300km走るのに、この犬のような走り方は!?
そうこうしてるうちに1kmも行かないうちにリアキャリアの荷物をくくっていたゴムが吹っ飛ぶ!
くくりなおして再び進み始めると、こんどはハンドルにくくっていたQシートのゴムが吹っ飛ぶ!
ぎゃww
前で待っている兄貴の目がチョット三角になってるぞ。
気ばかり焦るワタシ。
平常心まったく取り戻せず最初の山・・八丁峠に突入。
500mほどの峠なんだけど・・・
足も暖まってないし、焦って最初に飛ばしすぎて後半ヘロヘロになってしまった。
自分のペースをまったくつかめないまま失速。
兄貴も消える。
それでも、峠を下りて秋月に入った頃にやっと気持ちも落ち着いてきた。
平坦になってからも追風は続きいいペースで進みます。
最初のポイントのコンビニでレシートをもらわなくてはなりません。
先についた兄貴が待っていてくれてました。
そのときのこの言葉忘れられません。
「ブルベは練習のいいチャンス。しっかり走るよ。」
1秒くらいカラダが固まりました。
300kmも走るんだから、ゆっくりのんびり走るんだよねwなんて思ってたのに・・・。
いえ、背中にいやな汗をかく感じではあったが、yuko姐は一旦飲み込めば腹はくくれるのだ!!
「出来る限りついていきます・・・できる限りでは・・ありますが・・。」
とちいさくお返事しリスタート。
八丁峠で一緒になったK原さんと兄貴と三人で走ります。
35km/hかるく超えてます。
それでも足らなかった兄貴はほどなく消えていきました。。。犬のように・・・。
それからはK原さんと二人で走ります。。。ワタシには十分よいペースですた。
その後、夜分けダムで私たちを待っていた兄貴と再び合流するも
兄貴はまた、犬のようにびゆーんと加速して・・・・そして再び消えていきました。
やっと、ここで分かりました。
必死でついていかないと、みゃうさんとは一緒に走れないということが・・・・
これは、まさに練習ですわ。
日田駅の先から左折し細い山道へ入るころ日が暮れ始めます。
ただ、ここまでかなり回してきたので、なんとか明るいうちに山道を終了できそう。
空を見ると、とてもきれいな夕焼けが!!
夕焼けを見ながら、「まだまだ始まったばかり」なんて思えるなんて不思議な幸福感に包まれます。
怖がっていた山道はみゃうさんとK原さんと三人で進みました。。。ヨカッタ。
途中、幽霊屋敷のような民家が薄暗闇の中に現れ「嫌な感じ、コワイなあ」
というワタシに
「第一発見者になるんだ!」という兄貴の返事、恐ろしすぎました。
その峠を越えて、玖珠で暖かいおうどんを頂いて休憩しました。
この後、兄貴は絶好調に!
うどん屋を先に出発したワタシをあっというまに抜き去り・・再びワタシは一人旅に。
でも、このあたりから、夜の暗さも集中できる快感に変っていくから不思議です。
水分峠は一人でしたが、何人かの方とすれ違いつつ挨拶すると元気がもどってきて走れました。
大分に入って下郡バイパスに入ってPC2の筈ですが、サイコンの距離が間違っていて場所が特定できない。
どこかなーと確認しつつゆっくり走行していたら、同じメルクスが近づいてきました。
ブルベ参加者の方かしらと思っていたら、見学に来ましたwと言われるあぷりんくさんでした。
彼もブルベのベテランのようです。
お話しながらしばらく走りました。
↓pc2であぷりんくさんに撮ってもらった写真。
ワタシ・・・かなり消耗してます。
ここで兄貴とは15分遅れ。
「先に行っていいよ。」と言うと、兄貴は素直に消えて行った。
「待ってるよ」と言ってくれるかとチョット期待してたか・・・チョット寂しくなるワタシであった。
ま、それでも気を取り直して出発。
ここで155kmくらい。ちょうど半分です。
大分から別府まで。風も押してくれるし、遠くに別府の夜景が見える最高のコース。
まあ、楽勝やろと 思っていたけれど。。。。
意に反した信号停止地獄であった。
停止するたびに、足に乳酸が押し寄せてくる。
どんどん足が重くなっていきます。
12時前にやっとこさ別府へ到着。
ここから最後の上りが始まります。
10号線を左折してから、ひたすら真っ直ぐ5km上がります。
冗談みたいに真っ直ぐな上り坂。行く末が見わたせるから気持ちが萎える。
とちゅうワタシを気にしてくれてひいてくれていたエスフジさんにも上りが始まり簡単に千切れてしまい、また一人旅。
さびしい・・
足も重い。
気温も下がってきた。
そしてなにより眠くなってくる。
↓十文字が原展望台の上り入り口のところでとうとう止まってしまった。
入り口から先の道は照明もほとんどなく真っ暗。
10分以上は待っていたけど、前にも後ろにも誰もいない。
つぶやきの応援コメントにいっぱい力をもらって、
気持ちを奮い立たせて再びスタートできました。
展望台の有人チェックまでは5km。
ここがまさに今回のブルベのキモでしたw
展望台の有人チェックPについたのは1時。
なんと、兄貴が待っててくれました。
30分もお待たせしてしまった。
けど、ウレシカッタ。
↓あっという間に消えるけど、ちゃんとからんでくれる。。兄貴!に感謝です。
ここで頂いた、熱い紅茶とジャムパンも美味しかった。
寒い中迎えてくださり本当に嬉しかった。
こんなこともブルベの醍醐味のひとつだよねw
↓感動で潤む夜景の写真はこれ。
この後は下りか平坦のみ。
しかし、こんどは眠気!!
2時から3時が一番キツカッタ。
信号待ちで止まったときに我慢できなくて、気がついたら歩道で寝てました。
寝るといっても5分くらいです。
それでも不思議なのはそれだけの休憩でちゃんと意識と足が回復するという事実!
これはほんと自分のカラダの知らざる能力に気づいた瞬間でした。
サバンナで仮眠を撮るガゼルの気分でしたわ。
田川に近づきゴールまでの30kmは、はーー長かった。
30kmなんて朝練ほどの距離だし・・とか思ってたけど甘かった。
サイコンの走行距離のなんと変化しないことか!
速度も20km/h切ってたかも。
それでも、それでも
ゴール前700mの最後の左折をするときに
「あー、もう終わっちゃうんだ。さみしw」
と本気で思っている自分を発見し。更にびっくりです。
そんなこんだでゴール!
↓朝の7時36分でした。
スタート時と比較ください。
↓かなり消耗した表情ですが。。。最高の笑顔でしょ。
結局16時間36分でゴールしました。
いろいろ、ありました・・・が、とってもとっても楽しかった。
さああああ、次は・・・?????どーしょwwwかあ。
激長(ゲキナガ)の文章にお付き合い頂きまことありがとうございました。ペコリ