P「シャロ、ナレーションをお願いする。

ミュージカルアメリゴのアシスタントとしてな。」
シャロ「はい。
千早は、Pのぬくもりを思い出した。
自然のエネルギーと、支え合う人間たちの営み。
人が住んでいれば、かならず、生きるためにそれらがある。
水や食べ物があわないこともあるだろう。だが、それを乗り越えないと
世界に羽ばたくことはできない。
そうか、Pのいってることがわかった。
高いところから、広く見渡せば、エネルギーや愛情は必ずある。
極言すれば、ゲリラだって、何かを守るために戦っていると」

千早のソロ「水や空気も美味しくなった、
生きる力がよみがえったからかーーーー
土地ーーーになじんたのか・・・・・・

ストライクコンドルは、力強くはばたき歌をとどけるーーー」

(1番)
失われた 歌声
はるか 遠くの土地で
絶望をした

飲み水も 食べ物も
お腹に 合わず
ふさいでいった

高山病で 倒れた時に
絶望した 私を
愛する人が
支えてくれた


(2番)
あの人の 教えはね
生きる 力
人の 愛情
思い出した

生きていくための
自然 仲間
とけこみたい

街を見渡せば
太陽 笑顔
生きる力と
やさしさ みえてきたよ
歌をうたおう
語り継ごう

P「千早、よく歌を取り戻した」

シャロ「地球の躍動と、人のぬくもり、
それを感じることができれば、地球上の
どこでも歌が歌える、そのことに気づきました」

P「そうだ、言葉の壁はあるが、
一つ一つ覚えていけばいい」

シャロ「こうして、千早は、世界にはばたく
歌姫としての第一歩を踏み出した。
私たちA組も如月千早に負けないように
頑張らないと」

P「これで、絵里監督の中間研修とおるかな」
シャロ「ソリストの如月さんが納得するかですかね」
P「まあ、細かいところはなおすが・・大枠は主張するつもりだ。
それに、あれこれ悩んでると、終わりは見えてこない、
いろいろ言われることもあるが、一区切りはつけないと」
シャロ「そうですね、来春完成予定ですし、来月はどうします」
P「パイちゃん、いや真姫の歌も作る予定だし、
GW明けで勘弁してくれ」
シャロ「来月は作曲もありますしね。私は、この作品では、
Pの助手ですから、声をかけてください」
P「わかった。自分の声で音読だとしっくりこないこともあってな、
女性の声で聞けるだけでも助かる。これからもよろしくな」
シャロ「もちろん、私は今はPのパートナーですから」
P「木下先輩」
藤吉「久しぶりだな、トシ。半年前に飲み明かして、
レンタル移籍の話をした以来。
ああ、スケジュールの件は御社の絢瀬さんと
契約の件は御社のシフォン専務と話を進めている、
概ね順調だと、マネージャから聞いている。
ビジネスの話はまた東京に来た時に飲み明かすとして、
今日はオープン戦だ」
P「先輩、中日の応援グッズそろえてきました」
藤吉「甘いな、このユニフォームをみろ」
P「お、落合のサインいり!!」
藤吉「お前とは年季が違う、ドラゴンファンの」
理美子「準備ができましたわよ、藤吉さん、大会議室へ」
P「理美子さんもいらしてたんですか、ご無沙汰してます」
理美子「開幕戦は、大会議室で大阪にいけなかった社員と一緒に見ているの」
P「そうですか、亜美真美たちは、無事ついたかな」
理美子「絵里さんが、ついてるから大丈夫でしょう。ところで、
絵里さんにプロポーズしたの」
P「え、まだですけど」
藤吉「情けないやつだな、俺なんてオヤジさんとつかみ合いの喧嘩をして」
理美子「野球の話で仲直りして・・」
P「あー、あの有名な『男の人って野球の話で仲直りできるの』『さあ』」
理美子「お父さんが、野球に入れ込み過ぎてるだけで、普通はそこまではいかないわよ」
藤吉「大事な娘をもらうのだから、親御さんにも挨拶いかないとダメだぞ」
理美子「まあ、説教してもね、文美子も絵里さんにあれこれ、吹き込んだって話だし」
P「なにをですか」
理美子「結婚や、出産の段取りとか・・」
藤吉「お前が、しっかりしないから、俺たちが一肌脱いだんだぞ。今日の帰りにでも
プロポーズしちゃえ」
P「心の準備が」
理美子「あわてなくても、愛し合う二人なら自然にそうなるって」
藤吉「とにかく、今はドラゴンズの応援だ!!いくぞ大会議室に」
P「了解、先輩」

6P「遅くなってもうしわけありません。すでに、亜美真美がお世話おかけしております」
文美子「いらっしゃいませ。遠路はるばる、旦那のきしめん、食べてください」
6P「昼食べてなかったので助かります。それにしても、木下マネージャの親戚なのに、二人がお世話になってしまって」
文美子「姉がとついだので、妹の私と旦那が店を継いだものの、藤吉さんとは、
仲良しですから、お安いごようですよ。娘も就職して家をでて部屋も空いてますし」
亜美「あ、にいちゃんきてる」
真美「ドアラだーーー」
6P「きぐるみまで、着て、なりきってるな」
監督「あら、間に合ったようね。木下マネージャとは会えた?」
6P「ああ、夏までの打ち合わせも順調」
監督「そう、こちらは、京セラドームに切り込んだけど、
結果は、敗北・・残念だわ」
亜美「でも、ポップコーンは美味しかったよ」
真美「コーラもね」
6P「おまえたちは、野球より食べる方に夢中だな」
監督「あら、売り子さんとのお話もはずんで、食べる笑顔もかわいいって
ドラゴンズの選手たちの評判はよかったわよ」
6P「まあ、喜んでもらえたのならいいけど」
文美子「おまたせ、亜美と真美と絵里さんの分もどうぞ」
4人「いただきます」
亜美「なんか、こうしていると家族で外食にきてるみたいだね」
監督「私は、亜美のような娘がいる年じゃないわよ」
真美「6P赤くなってる」
6P「馬鹿だな、絵里と子作りなんてしてないって」
監督「なんで、子作りの話になるの、もう」
文美子「でも、お二人お似合いですわ。藤吉さんと理美子さんが、
新婚だったころを思い起こすような」
監督「ポッ」
亜美「監督、顔真っ赤だ」
監督「大人をからかうものじゃないわよ、亜美、あとで覚えておきなさい」
真美「監督、こわーーい、ね、兄ちゃんいつプロポーズするの」
文美子「ボーナスで指輪をプレゼントしたら、かしら」
監督「からかわないでください」
真美「6P顔真っ赤だ」
6P「いや、頑張って、給料三ヶ月分用意しないとな、あっ」
監督「もう、今する話じゃないでしょう」
文美子「あら俊夫さんがもたもたしてるって、昨日の夜寝床で話してたから」
監督「それは、内緒っていったでしょう」
文美子「あら、背中押してあげたのよ。亜美真美とも芝居の相談して」
亜美「監督と6P、これは」
真美「きしめん屋のおかみさんに一本とられたな」
みんな「アッハッハッハハ」