真姫「さて、ヴァイオリンとビオラが、ハーモニーを奏でるところを
集中的にあわせるわよ、聖来、ほのかの演奏どう」
聖来「聞く耳はあると思いますが、
ボーイングが安定してなくて、はもりにくい
のと
一番右の弦の張り方が少し低めにずれてる
ところですかね、おそらく、音合わせでつかった、
弦はあってるのですが、ほのかさん、私が音を出すから、
解放弦で再度調整してくれます」
ほのか「こ、こう」
聖来「そうです」
ほのか「あれ、よく聞いてみると、確かに音が違う」
聖来「そうそう、元がずれていたら、マネしたってずれるに決まっています。
まあ、音階がいろいろありますので、なれるまでは、その違いを一人で判断するのは
難しいと思いますがね」
真姫「さすがね、ビオラにあわせろといっても、なかなか、細かい調律まではね」
絵里「わたしたちは、トランプやってればいいの」
真姫「まあ、それでもいいけど」
絵里「でも、チェロやコントラバスが一緒に入った方がいいところもあるわよね」
真姫「そうね、入ってくれると助かるわ。さて、先ほど監督に、はもってないといわれたところ、
私と、啓と聖来で、やってみるから、よく聞いてて」
・・・
絵里「たしかに、よく、はもっている」
真姫「ゆっくりやるから」
聖来「ボーイングは丁寧にパート内の音をよく聞いてください」
ほのか「わー、なんか、すごい心地よい空気が」
聖来「これが、はもるということなのです。周りの楽器の音が増幅しあって
目の前に音のエネルギーが感じられるほど、響きあう」
ほのか「オーケストラってすごく、気持ちいいんだね」
聖来「本当、オーケストラやブラスの経験がないわりには、中音域のイメージが
こんなに、早くできる人なんてめったにいませんよ。さすがミューズのリーダー」
ほのか「こんな、素敵な音がでるなら、個人練習もがんばらないとね」
真姫「そうね、譜面をさらうのとかは、家で済ませて、合奏では、ハーモニーや
タイミングの確認とか、合奏でないとできないことをやりたいし」
聖来「まずは、弦楽パートであわせることです。管楽器や打楽器との
バランスは、基本真姫さんが聞いてますし、まあ、パートリーダーは、他の楽器との
バランスを考えながら、経験の少ないメンバーは、私に大きさやリズムをあわせておけばいいってね」
ほのか「本当、オーケストラって、なにやってるか、よくわからなかったけど、
実は、みんな、音でコミュニケーションをとっていたんだ」
真姫「それをわかってくれただけでも、今日の練習は大きな成果よ、監督どうですか」
6P&D「素晴らしい、感動した。日に日に成長していく初心者たち、
しかも、これからは、夏休みだ、20日で、2か月分の練習時間をとれる。
これから、2倍3倍うまくなるのは確実だ、がんばれ、ミューズのリーダーさん」
ほのか「ありがとうございます。あしたもよろしくお願いします」
聖来「やはり、ほのか先輩は、場の空気を明るくして、尊敬いたします」
ほのか「いえいえ、よろしく、ヴァイオリン2番のリーダーさん」

6P&D「今日は、夏休みにも入り、いろいろ、出演者が
合流することになってきた。まずは、今日から合流する
パートリーダー3人、まずは、ホルンの開田君だ。
商社に勤めてるんだっけ」
開田「どうも、開田です」
のぞみ「うわー、テニプリのリョーマ様みたいな青いTシャツ。
いかすわ」
ほのか「本当、素敵だわ」
6P&D「いやな、やろうだぜ、さっそく俺のかわいい、女性団員の
心をつかみやがって、あー、ウォームアップにあれやって。
ドラクエ4の栄光への戦いのホルン、ドシドレ」
ホルン「パーパパパーパパパパパパパパーパパパパパパパパー」
トランペット「パーパパパーパパパパパパパパーパパパパパパパパー」
6P&D「おーさすがだな、岡本先生、かけあいの返しをいわなくてもできるとは」
岡本「いやー、いい演奏だったからつい」
6P&D「そう、思わず吹きたくなるっていうのは、大事だ。ここからは、
やらされてるではなくて、いかに、見せ場をつくるか、しかも、まわりの
ハーモニーを崩さずに、それが大事ですよ、さて、それから、近所の中学校
から、来年、スクールアイドル志望の二人が、参加してくれた。
えっと、アマオケというか、レッスン受けてる、あー、フルートは吹奏楽ね。
第二ヴァイオリンのリーダー、九条聖来さん
フルートのリーダー、藤城悠弓さん
です」
聖来&悠弓「よろしくお願いします」
6P&D「2人とも、自己紹介がわりに、好きな曲のダイジェストを」
悠弓「アルルの女いきます」
ラーラーララララララーララーララー
6P&D「フルートって、本当にきれいな音がするよな。そして、聖来。
ちょっと、つっこんどくけど、 別に染めちゃいけないとはいわないけど、
中学生が夏休みデビューをもくろんで、茶髪にしてるように見えるが」
聖来「あら、先生、いやだわーー、夏だから開放的になってるけど、
知らない男の人についていくような、ナンパに応じたりはしてませんわ」
6P&D「だけど、聖来、結構かわいいから、ナンパの声かけられるんじゃないのか」
聖来「あら、私との最初の出会いって、ナンパじゃなくて」
6P&D「それは、オフレコ・・・。あまりに好みのタイプだったので、つい声を・・」
海未「エッチ」
6P&D「エッチしちゃだめでしょう、中学生に。まあ、地元のアマオケの公演で、
一目ぼれしてな、オーディションだ、いきなり、ドラクエ4の天空城弾いてください」
タラララララソラシドレミファソラシドレ
タラララララファソラシドレミふぁそラシド
レードシララララララドシドシドド
6P&D「高音部も安定はしてきたが、しかし、まだ、微妙に音階がずれてるし、
まあ、かなり玄人な注文だが、十分楽器もなってない。
やはり、天空上のソリストは啓だな」
聖来「ざんねん、毎日4時間の練習中2時間は、ソロやってたのにな」
6P&D「そういわれても、ソロは、簡単にはとれないぞ、実力主義だ」
聖来「まあ、啓さんに勝てるわけもないことは知ってます、私もファンです」
6P&D「ここからは、事務的な話になるが、まずプログラム詳細が決まった。
ちょっと、スポンサー筋の問題で、曲目もかわったが、以下のように決まった。
第1部
シェエラザート(2楽章まで)
第2部
ベートーベン交響曲5番(運命)
第3部
交響組曲ドラゴンクエスト3、4より
天空城
栄光への戦い、勇者の挑戦
導かれし者達

アンコール(オフレコ)
スーパーマリオメドレー
地上、地下、海、無敵モード、クッパの城、ゲームオーバー

聖来「なぜ、勇者の挑戦だけ、ドラクエ3なんですか」
6P&D「一番すきな、ドラクエのラスボスの曲だからだ。
それから、凛、すまん、この曲のコントラバスは、
経験の浅いものには、無理なので、トライアングルにまわって」
凛「ちょっと、くやしいけど、確かにボーイングが追い付かないにゃ」
真姫「まー私も、なんとか仕上げたいと思ったけど、Pと相談した結果
今の意見に賛成したわ」
絵里「まあ、次の機会があったら、演奏できるように、練習しておかないと。
悔しさは、練習にぶつけて」
6P&D「それから、まあ、音の木坂学院の吹奏楽部から、
管楽器、打楽器、あと、一様お嬢様学校なので、
ヴァイオリンやチェロのレッスンを受けてるものが10人程度
そのほか、地元の公募であつまった、市民など、日本側は
35人あつまったが、8月に入ると、ロシア側およそ25人と
合流することになる。そこでだ、スタッフサイドも
団員でやることになるが。
スタッフは、弦楽器と打楽器のミューズのメンバーにお願いしたい。
基本的な譜読みとかは、だいたいできてるので、
木管、金管は、遅れているので、練習に今回は専念してもらいたい。
特に花陽」
花陽「はい」
6P&D「あの、ソロ失敗したら、曲が台無しになる、
遊んでる暇なんてないぞ」
花陽「今度は、ハードル上げるじゃなくて、できて当然とプレッシャーですか」
6P&D「あのな、できると思って、千仞の谷に」
絵里「だめよ、プレッシャーかけすぎちゃ、花陽、練習がんばれば、
きっとできるわよ」
花陽「ありがとうございます。少し気が楽になりました」
6P&D「そして、真姫。ステージマネージャー頼む。
舞台の設営と、当日の団員の進行管理だ。重役だが、頼みたい」
真姫「まあ、これだけ、素敵な客員と一緒に演奏できる、
スキルアップにしても、いい経験なんだから、
私ができることはしないとね」
6P&D「そういうこと、誰かが動かないと始まらない。
そして、絵里、まあ、バレエの本番になれてる、絵里なら、
段取りの悪さに言いたいことは山ほどあるだろうが、
ロシア人25人もいると、世話役が不可欠、
通訳もかねてそっちを頼むわ」
絵里「もちろん、日本のホールにロシア語の案内なんて
ないのが、普通なので、トイレがどこかもわからない
まあ、ステージの間取り図をロシア語にかえて、配布しておくけど、
やはり、譜面でごった返してすぐにでてこないこともある」
6P&D「そうそう、直前の練習に集中しすぎると小さな忘れ物は増えるし、
譜面は絶対なくさないのにね」
絵里「わかったわ、でも、真姫は、会場のセッティングは、あまりわかってないわ」
6P&D「わかってるって、図面かかせるので、啓にレビューしてもらえ、
それくらいはお願いしていいよな」
啓「パートリーダーとして、DVDで映えるような、ポジションで演奏したいですしね」
6P&D「よし、決まりだ。それから居残り練習な、せっかく、聖奈がきたので、
ヴァイオリンとヴィオラのハーモニーの部分、つめて。ほのかが、まだ、
ハーモニーの部分があまりわかってないので、聖奈、フォロー頼む」
聖来「了解しました」
絵里「凛、チェロとコントラバスが、あってないといわれたけど、
私は、拍数あってるわよ」
真姫「あなた、切るのがはやいのよ」
啓「拍の頭に切れてるだけでは」
真姫「ヴァイオリンはおとなしく、ほのかと、トランプでもやってなさい。
いまは、低音系のあわせの時間なの。ほのかは、自動車のお迎えまち」
ほのか「絵里ちゃんと真姫ちゃん、ガチだがら、まあ、トランプでもやってようよ、
教えてポーカーで、ハンデで3回まで持ち札教えてね」
啓「誰が、吹き込んだんだ」
真姫「6Pに決まってるでしょう」
絵里「私のボーイングをよく見て、聞いて、指揮者の切るタイミングに合わせて、
大げさに切るから」
真姫「あら、ジェスチャーしてるわりには、あってるじゃない」
絵里「私、6Pと一身同体少女隊よ。指揮者の呼吸くらいはわかるわ、
この聞き分けのないチェロに比べると」
凛「凛の大きいコントラバスの方が聞き分けないにゃー」
絵里「まあ、いまさら、持たされた子供についてなげいてもしょうがないでしょう」
真姫「ていうか、疲れてくると、ボーイングの帰りが滅茶苦茶、
自分では、いい気になってるけど、録音聞いてみる、よく聞いて」
凛「うわ、行きと帰りで全然ちがうにゃ」
真姫「まあ、経験と曲の難易度を考えると、無理難題だとは思うけど、
でもボーイングの帰りがあまりに、初心者だからいいにゃー、という
あきらめモードを感じる」
絵里「大変だと思うけど、胸に手をあげてよく考えて、そういうときもあるでしょう、
疲れてくれば」
凛「たしかに」
真姫「無理に大きな音を出そうとしなくても、低音はわりと音が届くものよ。
力をいれすぎなくていいの」
凛「わかったにゃ、力抜いてやってみる。確かに、エリチのジェスチャーをみると、
切るのが早すぎる癖がわかるにゃ」
絵里「そう、今は、4泊の中に納まってるから、まだ許せるわ」
6P&D「まあ、そろそろ時間だ、今日は、タイミングつかめただけでもいいと思うぞ。
まあ、ユニゾン、チェロとコントラバスが一体感強いところは、また、
後日練習しよう、とりあえず、譜面通りに納まってるんだから」
真姫「まあ、凛も、重い弦さばきは、そろそろ限界だから」
6P&D「凛、コントラバスのことわからなくて、すまんな、茶色の小瓶を弾いて
コントラバス本体を回したパフォーマンスの動画みせて、素敵にゃ、で、引き込んだけど」
凛「まあ、まだ、1月あるから、前向きに頑張るにゃ」