タロットというものは不思議なもので、いくら本で勉強して文字どおりの意味を覚えても、
深みのあるリーディングはできるようにはならない。
ある日の一枚引き。
「正義」が出た。
実際のリーディングでは滅多に出ないカード。
私の一枚引きのやり方。
例えば「正義」のカードが出たら、今日は正義の日と考えて一日を過ごす。
夜になって一日を振り返ってみるが、
正義のカードが表すような出来事は特になかった。
タロットもたまには当たらないこともあるよね、まあ占いだしと思って眠りについた。
そして次の日仕事に行った。
すると前日に技術面でちょっとした判断ミスをして、大変なことが起こっていた。
あーっ、「正義」だ!「判断を誤る」とはこのことだとすぐに分かった。
(天秤の絵から正しい判断、だから判断を誤るというのは逆位置での読み)
このことから「初心忘るべからず」「油断大敵」というワードが出てくる。
こういうことは書籍には書いていない。
こういう引き出しがたくさんある占い師さんは、
印象に残るようなリーティングができたり、その人にしかできない占いができるのだと思う。
タロットのその日の出来事の一枚引きというのは、
一生懸命考えなくても、当てはまる出来事があればすぐに分かる。
普段の占いで滅多に出ないカードということもあって、
今までは「剣で感情を切り捨てて、正しい判断をする」(それってどんな状況なん?)
みたいなかたい読みしか出来なかった。
経験から学習したことで、印象に残るカードの一枚になった。
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