むっちでございます
W杯終わっちゃいましたね
終わってみると寂しくはかない
ワタクシむっちの中のもう一つの回顧録
ひとりのサッカー少年の成長記も5回目となりました
今回は現在高3の息子おにぃの中学生時代のお話
中学生になったおにぃは入学した学校の部活(中体連)ではなく
埼玉県東部地区の白岡K'sフットボールクラブ
というクラブチーム(ジュニアユース)に入団します
ジュニアユースの特徴は部活に比べて個人技を磨くチームが多く
入団する際にもセレクション(入団テスト)があって
いろんな地域から技術に自信のある子たちが集まってきます
おにぃは2チームから合格を頂きましたが
チームやコーチの雰囲気と先輩たちの礼儀正しさから入団を決めました
最初の説明会の時コーチの一言が印象的でしたね
「停滞は後退を意味する」
クラブチームというのはチームメイトが仲間でありつつも
常にライバルなんです
まずはレギュラーになるためにチームメイトとしのぎを削ることになります
仲間を蹴落とす訳ではないですが、激しいポジション争いに勝たなくては
試合に出ることもできません
常に前向きに努力を続けないと、仲間に置いていかれますよ
という感じです
入団してみるとこのクラブはコーチがホントに厳しくて
遠征先での挨拶・電車内での態度・学校での行動に至るまで
誰かチームメイトの1人にでも問題があろうものなら
連帯責任
グランド100周とかダッシュ100本とか
地獄の様な追加トレーニングが待っている訳です
みんなヘドを吐きながら走ったといいます
さて、そんなトレーニングを放課後に行い週末は練習試合という日々
ある時、柏レイソルの下部組織との練習試合で
中盤で出場したおにぃはボールを持つとドリブルで1人2人とかわします
ペナルティエリアの手前で相手からファウルを受けFKを獲得すると
自らボールをセットしてFKで直接ゴールを狙いました
小学生時代や部活とは違い、常に個人的にも結果が求められるクラブチーム
出た試合でアピールしていかないと次にまた試合に出られる保証はないのです
FKなんて蹴ったとこ見たことありませんでしたが
右足から放たれた弾道は壁を越え大きく弧を描いて
キーパーの手先を抜けてゴールマウスへ…
(決まった )
ポーン (クロスバーを叩く音)
あーっ (ギャラリーの声)
跳ね返ったボールをキーパーがキャッチ
ひとりガクッとこけながら大爆笑のむっち
なぜなら実はこの男(おにぃ)放ったシュートが
ゴールポストやクロスバーに当たる確率が異常に高い
W杯でもオランダ代表の10番スナイデルが1試合で2回とか
クロスバーに嫌われてるシーンがありましたが
おにぃの場合は1試合4回とかザラで
こいつはむしろバーに好かれてるんじゃないかとさえ思える位
圧巻は小学生の頃合宿中での紅白戦で
放った強烈なミドルシュートが(1本のシュートです)
クロスバーの下の部分に当たり、勢いそのままに垂直に地面へ
地面(ゴールライン上)でバウンドしたボールは
再びクロスバーの下部に当たりまた地面へ落下
再び地面(ゴールライン上)でバウンドしたボールは
だいぶ勢いがなくなりつつもクロスバーに向かってふらふらっと上昇
三たびクロスバーに当たったボール(ゴールライン上)を味方FWが詰めてゴール
という…1本のシュートで3回クロスバーに当てる離れ業
彼は18年の人生でこれを2回もやっているそうです
これサッカーやったことある人ならわかりますが
2回当たるのも滅多にないのに3回はあり得ない 神業に近いですわ
ゴールポスト・クロスバーの直径はたったの12cm
狙って蹴ってもロベルト本郷(※)のように簡単に当たるものじゃない
(※キャプテン翼で翼くんにオーバーヘッドキックを教えた恩師)
ところが、おにぃの場合はクラブの仲間と遊びで「FKでバー当て大会」
とかやっても、一発で当てるのは当然で
連続5本当てて優勝とか
仲間からバーマンとか呼ばれる始末
だからって試合で当てるな
ま、そこが彼の愛すべきキャラなんですけどもね
試合でハットトリックとか1度もないし
むしろアシスト王
たまに魅せる技でその場が沸いたりする
ドリブル中にヒールリフトで両側から挟まれた相手をかわしていったり
昔のトヨタカップのプラティニの幻のゴールも
本人映像見たことないけど全く同じの再現してみたり
埼玉最強のクラブチームとの公式戦での対戦でも
前半だけで0-5とボコボコにされて交代で入った後半
現在浦和レッズユース所属で96JAPAN(U-17日本代表)にも選出された
相手の司令塔とのマッチアップでは
1対1は完全に封じ込めて相手の起点を抑えてみたり
(最初から使ってくれ~)
これは彼にとって大きな自信になった様ですね
文字通り
記録より記憶に残る選手
そんなおにぃのサッカーがワクワクして大好きだったな
担当のコーチにはレギュラーに選ばれた時に
「お前よりも技術やスピードのある奴はこのチームにいっぱいいる。
だけどお前はチームのために誰よりも頑張って動き走りまわり
キツイ時でも誰よりも大きな声でチームメイトを勇気づけることができる。
だからお前がレギュラーなんだ」
3年時には尊敬するコーチにこんな有難い言葉を頂き
頑張ってきましたが、そこは群雄割拠の埼玉県
クラブとしての結果としてはそれほど目立ったものはありませんでした
それに対してずっと学校の友達からの誘いを断っていた
学校の部活(サッカー部)の成績はというと
支部大会を勝ち抜き県大会に出場
サッカー部所属の友達からは
「もしお前がサッカー部に入ってくれてたら俺たちもっと上へ行けてたよな」
さすがはおにぃサッカー運が悪い
とは言え「部活には入らない」と自分で決めて進んだ道
クラブでは厳しさと細かなボールコントロールの技術
また遠征の移動面等で自ら考えて動くという自主性
などを学ぶことができ、行動範囲も広くなりましたね
K's 5期生の仲間たち
今回はここまで
こちらも併せてご覧下さい
前回までのお話
おにぃとむっちとサッカーと【その1】
おにぃとむっちとサッカーと【その2】
おにぃとむっちとサッカーと【その3】
おにぃとむっちとサッカーと【その4】
長々とここまで
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