ブログネタ:「させていただく」という表現、好き?嫌い? 参加中ネットショップに質問した返信メールで、「回答させていただきます」というフレーズが不要に慇懃無礼な感じでイヤだった、というお話。
違和感、確かに感じます。
そして、「回答させていただきます」は「回答いたします」という丁寧語の謙譲語です。
でも、不要な謙譲語だから違和感を感じるのでしょうか。そもそも「回答いたします」にしても、回答開始宣言自体が結局変な感じがしませんか。
手紙であれば、本来は「いつも御利用ありがとうございます。ご質問いただいた○○の件ですが、結論から言えば~」と前文後はすぐ案件に入るのが正しい形だと思います。
逆に書く側から考えれば、必要ない言葉を言うから自然と謙譲になってしまうだけ、のような気もします。
つまりこれ、本来は口語であって、文語としてはおかしいと思います。
例えば会社で、社外チームとの打ち合わせで「次に、前回頂いた○○についてのご質問に回答させていただきます」という区切りに使う場合など、でしょう。少なくともオレは、これを聞いて慇懃無礼な印象は受けません。
スピーチで「○○をお祝いの言葉に変えさせていただきます」などのように、口語は基本的にくどいんですよね(笑)。音声言語では意味の聞き落としが起こりうるから、文語より念押しが多いのが常識です。ハイ、拍手してねー終わるよー、なわけです(笑)。
つまり今回の「回答させていただきます」は「回答いたします」の慇懃無礼な誤用ではなく、念押しだと思います。本来の手紙、メールなどで回答いたします、と宣言する必然があるならば「回答を終わります」もあるべきでしょ(笑)。aには/aが基本です(htmlか(爆))。
なぜ開始宣言があって終了宣言がないか。つまり、これは回答ですよー、いいですかー、回答って言ったからね~というだけの文です。
違和感があるのは当たり前です。
念押しをする、というのは相手の理解能力が低い場合を想定しているからです。では口語ではないのに、なぜ念押しをするのでしょう。
ユーザー対応というのは、基本的にユーザーの最大公約数で定型を変えるのがベストです。で、この場合のネットショップユーザーが、口語のようにくどいほど言い含めないと、回答の主旨を理解してもらえない場合が多いのではないか、という感じがします。
ていうか、事実そーいうもんです(笑)。これは経験談(爆)。
つまり、家電の取扱説明書と一緒です。
質問したら返事が来た。回答なのは当たり前だが、それすら理解してくれない人がいる。「なんか返事が来たがなにかを気をつけろとかなんとか、何の話だかよくわかんねー」
だから、これは回答ですよーっ!ここから先はちゃんと読解しないと疑問が解消できませんよーと念を押す。
電子レンジでペットを乾かしてはダメですよー、死にますよー、と書かないと裁判になる世の中ですから。
好き嫌いの問題ではなく、これが我々の最大公約数なんです。そこでいちいち気分を害すのは、本末転倒でしょう。
だって、これは我々個人の読解能力を低く見た態度ではなく、単なる定型文化した最大公約数対応だからです。TVのアナウンサーに「そんなんわかっとるわ!嫌みったらしい言い方やな」と一人の部屋で突っ込むのと一緒。(あ、オレやってるな(笑))
ただ、慇懃無礼なほどの念押しが正しい敬語だと感じる方もいらっしゃいます。事実だんだんそういう世の中になっていってますね。こういうのをスパイラル現象といいます。
理解しない奴がいるからくどく言う→くどい言い方が普通だと思う奴がいる→くどい言い方が普通になる→くどい言い方でも理解しない奴がいるからさらにくどくなる……。
今に、
「聡明なるユーザー様にはすでにご理解いただいているとは思いますので大変恐縮ではございますが、僭越ながらこれよりご質問いただいた○○の件について回答させていただく事にいたしました。では回答を始めさせていただきます」
とかになるかも?(爆)ナグッテヤルー
PS:
なんか、ずいぶん昔に読んだSF小説を思い出しました。政治家の発言など、専用ソフトにかけて初めて、あ、内容のない発言だったのか、とわかる未来(笑)。当時はまったく笑い話だったけど、以前書いた蓮舫発言のマスコミ誤解など、いよいよ現実化してるなぁ…とつくづく思います(T-T)。
