はじめに断っておくが、自分はNHKと関連する会社の従業員ではない。
ではないが、毎年NHKの受信料は払っている。
今のNHKにはさまざまな問題があることは承知の上で、話を進めていきたい。
2点ほど押さえておきたい点がある。
まず1点目だが、NHKの送信アンテナ(送信所・中継局)は、民放テレビ局も共同で使用しているケースが多いらしい。興味のある方は、調べてみてほしい。
2点目だが、これまでのNHKのラジオ放送はAM放送の「第1放送」と「第2放送」、「FM放送」の3波があった訳だが、受信料を払ってない人も事実上自由に聴くことができ、利用することができる。
インターネットを始めとする他のメディア、コンテンツの重要性が増したことも大きいのだろうが、このたび3月29日で「第2放送」が終了することとなった。
NHK「ラジオ第2放送」が29日終了。95年の歴史に幕(AV Watch) - Yahoo!ニュース
AMラジオはFMラジオほど音質は良くないが、遠い距離からも受信できることがメリットのひとつであった。
インターネットを介して「らじるらじる」や「radiko」でAM放送がノイズなく聞けるようになれば、そのメリットもそれほど大きくはなくなってしまう。
普通に考えて、3波が2波に減るということは、番組の数が減ると言うことだろう。残念なことだ。
営利を前提にしてはできないほど、NHKのラジオは「文化」や「教養」や「教育」に力を入れてくれていたと思う。
●3波もあるせいもあるが、民放のラジオ局であれほどたくさんのクラシック音楽の番組を有している局は、おそらくないだろう。
●尺八や筝などの邦楽を取り上げる番組として『邦楽のひととき』『邦楽百番』等がある。
●歌舞伎を取り上げる番組として『カブキ・チューン』等がある。
●能を取り上げる番組として『FM能楽堂』がある。
●浪曲を取り上げる番組として『浪曲十八番』がある。
●民謡を取り上げる番組として『民謡をたずねて』『出会いは!みんようび』等がある。
●落語を取り上げる番組として『蔵出し名人会』『真打ち競演』等がある。
●漢詩を取り上げる番組として『カルチャーラジオ 漢詩をよむ』がある。
●古典を取り上げる番組として『古典講読』『おしゃべりな古典教室』等がある。
●歴史・文化・芸術・科学等、より広いジャンルの講義・講演として『日曜カルチャー』がある。
●朗読に関する番組として、『朗読』『朗読の世界』等がある。
●民放の宗教の番組は、特定の宗教団体が枠を買い取ってドグマティックな内容を放送するものがほとんどだが、『宗教の時間』は、仏教、キリスト教、イスラム教等、特定の宗教に偏らない様々な思想や信仰を知ることができる(個人的には、神道や儒教や老荘思想が少なすぎると思う)。
●もう少し現代社会にスポットを当てて、人生や人間について考える機会となる『こころをよむ』という番組もある。
●2年ほど前までは、科学については『カルチャーラジオ 科学と人間』、芸術に関しては『カルチャーラジオ 芸術 その魅力』という番組が毎週放送されていた。
●そして、語学に関する番組の充実は、民放ではとうてい不可能な領域である。