日本に在住するムスリムの方の現状

私たちはムスリムの方の現状を多くの人に知ってもらう為このブログを立ち上げました。
そして、今回私たちは日本に住むムスリムの方にインタビューを行いました。インタビューを受けてくださった方は大学生のSさんです。

・ムスリムになったきっかけ(変わったこと)
お父さんがパキスタン人で、お母さんが日本人だった為自然となりました。お母さんも結婚されてからムスリムになりました。お父さんは元々ムスリムです。

・ムスリムとしての活動やルールについて 
 様々な決まりがありますが、今回は食事、礼拝に関する決まりをお伝えしたいと思います。まず、食事に関してです。断食は年に一回、一カ月間行われます。断食中は日の出から日没までの間、飲み物も食べ物も食すことができません。しかし、日没後であればなんでも食べられるようになります。加えて、豚肉は全く食べることができません。それ以外の肉は、ハラール肉であれば食べることができます。これにより、給食が食べられないこともあります。そのため、Sさんのお母さんはSさんがみんなと同じようなご飯を食べられるように、よく似たメニューで毎日お弁当を作ってくれていたそうです。肉類だけでなく、アルコール類も禁止されています。
 次に礼拝に関して説明していきます。ムスリムの方たちは一日五回、一回五分あたりの礼拝が義務付けられています。これをする時間は定められていますが、とても幅広いです。例えば、ズフル(昼の礼拝)はアスル(午後の礼拝)の直前まで可能です。このように自分で時間調節することも可能なのです。
 これを見ると、多く制限されているようにも思えるが、Sさん自身あまり生活が苦しいと感じることはないといいます。しかし、友達とご飯を食べに行ったりする時に、自分の食事にルールに、友達が合わしてくれているのではと申し訳なく感じることもあるそうです。
 最後に、Sさんも通っているモスクが独自に行なっている活動を紹介します。ここのモスクではノンムスリムの方向けにムスリムに対しての誤解を解くために、交流会を行なっています。

・ムスリムであること
ムスリムの方は性格が陽気な方が多く、例えば道端のゴミを捨てようとするなど心がけている人が多いことです。日本の中でのムスリムは他の国と比べるとめずらしいため、ムスリムという共通点から友達になれたり、より仲良くなれます。また、アルコールが飲めないため飲み会などは基本的には参加できませんが、体が健康的でいれるです。
しかし、ムスリムに対するステレオタイプや偏見があり、それが原因でいじめられたり、怖いイメージを持たれることがあるということです。特にISのニュース報道が原因でムスリムの全員があのようなことをしていると誤解されやすくなってしまいました。ヒジャブも怖いイメージがあるため、電車で隣に座ってくれないときもあるそうです。
そのようなイメージやステレオタイプ、偏見を払拭できるようにSさんの通うモスクでは独自に活動を行っています。

・ムスリムの方のファッション 
ファッションは、男女ともに決まりはありますが、どういう風に守るかは人それぞれです。Sさん自身暑がりであるため、あまり厚着ができず、夏は半袖で、足は膝まで隠すようにしているそうです。Sさんは普段ヒジャブを付けていないのですが、中には、ヒジャブが原因でバイトを断わられたことがある方がいるそうです。しかし、ヒジャブは、たくさんのデザインや色があるためヒジャブを使ってファッションを楽しむこともできます。

・ノンムスリムの日本人に知ってもらいたい、理解してもらいたいこと 
お祈りや食べ物以外はそんなに変わらないため、ノンムスリムの日本人と違いがそんなにないことを知ってほしいです。そして、ニュースなどを見ると、過激派をムスリムとして放送されることがありますが、それを真に受けて信じてほしくないし、ムスリムをステレオタイプにあてはめて考えてほしくありません。イスラム教を信仰しているだけで、ノンムスリムの日本人とあまり変わらない事を知ってほしいです。
 
このように私たちノンムスリムの日本人は、ムスリムの方に対して偏見をもった見方で見ていることがあるかもしれません。しかし、それは、私たちが本当のことを知らないだけなのです。なので、日本に住むムスリムの方たちがより快適に暮らすためには、まず私たちがムスリムの方々について知ることが大切なのです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。