庭に、虫の飛来を期待してニンジンの葉などの極力蝶の幼虫が好む食草を並べている...

...ところが今年は...

...不思議なことにそのニンジンの葉に只の一個体のキアゲハも訪れてくれなかった。他に、ベニシジミを誘うためにスイバの鉢も置いている。


 ベニシジミも今年の春はその美しい紅色の翅を愉しませてくれたのだが...


(*:2021:8月の飼育観察から)

 思惑通りに8月上旬スイバの葉柄に...




...直径1mm未満の卵が産み付けられた。




 緑色型の幼虫(*:ベニシジミ幼虫には他に緑色の地色に背線や側縁部が紅色のものがいる。)




 約20日間で前蛹と成り...








...その後約2週間で...




...夏型のベニシジミが羽化した。因みに...




...春型のベニシジミの翅はこういった様相である。


(スイバに訪れる虫と言えば先ずベニシジミ...と想い...)




...虫に喰われたスイバの葉に昂り葉をめくったところ...




...この秋季...そこに居たのは、ほんの1個体のハグロハバチの幼虫(ハバチの仲間)だった。




 葉が喰われている様相からハバチの幼虫がもっとたくさん居てもおかしくないと想ったのだが、その幼虫に産み付けられていた1mm弱の寄生バエの卵から、今やこのスイバは寄生者のものなのだな...と理解した...

...どうだろう?来春こそは又ベニシジミの来訪を!と願っているのだが...ハバチの仲間も寄生者も自然に生きる一類ではある。

 巷では雑草と認識されているスイバを丁寧に鉢に移植し育てるなんて...おかしいかな?


 だが、虫の食草を後生大切に育てるのもそこに訪れる虫を観察するのも私の趣味の一つであるから...


...来年も又無事花をつけたスイバを...

...又そこで育つ虫をもカメラに納めたいな!と願っている...


*:近頃少々体調が優れないので、しばらくブログを休ませて頂きます。PCの状態も優れず大変申し訳ございませんがお邪魔させて頂くことも出来そうにありません。
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